ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第七話「夢の記憶」感想 ~夢は、ふたたびはじまるよ~

皆様、こんにちは。
木々を吹き抜ける風に初夏の香りを感じさせられる今日この頃ですが、進捗いかがですか。



……と言うわけで、行ってきました。
地元ではあるのだが、札幌ドームに足を運んだのははじめてだったりする。



こういうのがあると、「コラボ案件!」という趣(おもむき)があるんですよね。
球場内での案内アナウンスも恋とすみれによるものだったので、そういうところでも「コラボ案件!!」を感じたところがあります。恋の声が思った以上に「球場でのアナウンス」として違和感がなかったので、「これはむしろ、青山アナなのでは……?」ってなりましたね。


そして、思っていた以上にグラウンドが近い。「こんなに近くていいのか?!」と思ってしまったところまである。体感的には、ぴあアリーナMMの三階席・四階席よりも近い印象を受けましたね。

先述した通り、わたしは野球に関しては「要するにタマと棒でINしないとOUTなのね!」程度の知識しかなかったのですが、それでも知識がないなりに楽しむことが出来ました。ヒットが出たり、盗塁が決まったり、点が入ったりというだけでもテンションが上がってくれるんですよね。そして、地元球団が目の前で勝利してくれたのも、なんやかんやで嬉しいものがあります。


そして、Liella!と言えば、この番組で「未来予報ハレルヤ!」が紹介されていましたよね。TV番組欄でたまたま「Liella!」の文字列を見つけていなかったら、完全に見逃していたやつでした。油断ならねえ。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像はすべて「TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期』第七話」からの引用です。



「後悔」なんて、あるわけない

かつてスクールアイドルであった姉・薫子に影響され、自身もスクールアイドルに憧れた栞子。しかし栞子は、薫子が最後のステージで流した涙を「夢を叶えられなかったゆえの後悔」によるものと思い込み、彼女自身の憧れにもフタをしてしまいました。

しかし、薫子の流した涙は、けしてそのような意味ではなかったんですよね。

薫子「確かに、あのときは悔しかった。でも今では、やってよかったって思っている。スポットライトの眩しさも、歌を届ける喜びも、可愛い妹に『すごい!』って言ってもらう誇らしさも、スクールアイドルをやって知ることが出来たんだから」

流した涙は、悔しかったから。悔しかったのは、スクールアイドルが「大好き」だったから。
「大好き」に向かって全身でぶつかって、全力で向かい合って、全開で勝負したからこそ、その悔し涙は流れたのでしょう。わたしには、そう感じられるのです。

恋の母親はスクールアイドル活動のことを後悔していなかったと、そのノートには綴られていました。廃校阻止という「結果」ではなく、それを目指す「過程」において、みんなの心が、絆が、想いが結ばれていったこと。そこにスクールアイドル活動の意義があったのだと、彼女は感じたのでしょう。

ラブライブ!スーパースター!!第八話「結ばれる想い」感想 ~五線譜の上、結び合わせた未来は~ - メガネ(裏)

ラブライブ!」シリーズにおいても、「廃校阻止の可否」や「『ラブライブ!』優勝」そのものではなく「それらを目指すにおいて穂乃果や千歌たちが何を得ていくのか」を描くのがメインとなっている部分があるかと思います。

ラブライブ!スーパースター!!第二話「スクールアイドル禁止!?」感想 ~今、こころが駆け出すんだ~ - メガネ(裏)

そして、つまりはこういうことなんだろうなと、わたしは思うんですよね。
たとえ、思い描いていた「大好き」を叶えることが出来ず「敗北」してしまったとしても、スクールアイドルとして歩んできた道程に価値を見出すことは、きっと出来るはずなんです。「サンシャイン!!」二期第十三話において、仲間とともに歩んだ日々の中に「輝き」を感じ、「青い鳥」を見つけた千歌のように。

そして、スクールアイドルとして過ごしてきた日々の中に価値を見出し、それゆえに「敗北」に屈することがなかったからこそ、薫子は新たな「大好き」=「教師になって、栞子や沢山の生徒を応援出来る存在になるという目標」に向かって歩むことが出来たのではないかと思えてくるのです。

しかし、かのんは同時に気づいていたのでしょう。
たとえ「敗北」してしまったとしても、そこですべて終わりになってしまうわけではないということを。
本当の終わりとは、「敗北」に屈して、立ち止まってしまうことなのだと。

ラブライブ!スーパースター!!第十二話「Song for All」感想 ~今、動きはじめた僕らの物語~ - メガネ(裏)


さらに言うなら、薫子と栞子との間にあった関係性、つまり「ファンがスクールアイドルに向けて『大好き』を伝え、それを受け取ったスクールアイドルもファンに向けて『大好き』を届ける」という双方向性を内包した関係性は、ニジガクのみんなが、そして数多くのスクールアイドルたちが理想とし、スクールアイドルフェスティバルでも体現しようとしたものなのではないかと、わたしには感じられるんですよね。

薫子「高咲さんたちが言う通り、私はあなたが応援してくれたから、幸せな高校生活を送れたと思っている。それで今は教師になって、沢山の生徒を、あなたを応援出来るひとになりたいって思っている」

侑は言いました。「スクールアイドルフェスティバルは、『好き』っていう気持ちさえあれば、誰でも参加出来るようなお祭りにしたいんだ」・「いろんなひとたちが、『好き』を伝えあえればいいなって」と。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第一話「新しいトキメキ」感想 ~「トキメキを受け取ったもの」たちが出会うとき~ - メガネ(裏)

「みんなのために」というLiellaの「想い」が学校のみんなを動かし、「Liella!のために」という学校のみんなの「想い」がまた、Liella!を動かす。双方向性の「想い」によって、彼女たちはひとつに結ばれるのです。

ラブライブ!スーパースター!!第十二話「Song for All」感想 ~今、動きはじめた僕らの物語~ - メガネ(裏)


眩いスポットライトや万雷の拍手喝采を浴び、栄光をその手に掴み取るスクールアイドルもいれば、その華々しい舞台の影で夢を叶えることなく涙を流すスクールアイドルもいる。しかし、そんな彼女たちの物語にもまた「ラブライブ!」は満ちている。そのように、わたしには感じられるのです。

踏み出そうよ、New Stage

さあ、栞子が進む道は「『ラブライブ!』が貫く王道」なのか、はたまた「『ラブライブ!』が切り開く新たなる道」となるのか。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第六話「“大好き”の選択を」感想 ~その手を掴んで、その手で掴んで~ - メガネ(裏)

今回のエピソード、フタを開けてみれば「やりたいという気持ちこそが一番大事」という「『ラブライブ!』が貫く王道」だったわけですが、「スクールアイドルフェスティバル」がそのバックステージとなっているというのが、なかなかウマいところだなと思うんですよね。

せつ菜「私が、スクールアイドルと生徒会長を両立出来たのは、同好会、生徒会、ファンのみんな、そして、三船さん。あなたがいたからです」
歩夢「あなたが私たちにしてくれたように、私たちも、あなたに何かをしたい!」

思い起こされるのは「アニメニジガク」一期第十三話。スクールアイドル同好会に集いし九人のソロアイドルたちから、一番近くで彼女たちを応援し続けた侑へ向けて、「感謝」と「恩返し」と「大好き」の想いを届けた、あの舞台。その舞台が再び、栞子という「You」へ向けて再演されたのです。
あの日、九人の少女たちは「侑へ想いを届けたい」・「侑の『大好き』に応えたい」という、同じひとつの気持ちを胸に、ソロアイドルという活動の垣根を超えて、同じひとつの舞台に集いました。そして、今また、「栞子へ想いを届けたい」・「栞子の『大好き』を後押ししたい」という、同じひとつの気持ちを胸に、九人とひとりの少女たちが同じひとつの舞台に集ったのです。


栞子は言いました。「参加するみんなの、夢が叶う場所。今回のスクールアイドルフェスティバルも、それが実現出来ていますね」と。
そうです。彼女の言う通り、「スクールアイドルフェスティバル」とは「みんなの夢を叶える場所」。それとともに、栞子もまた、夢を叶える「みんな」の一員なのです。


こぼれ話

そして、「羽根」は舞い降りる

www.youtube.com

ここで来たか、と思いましたね。

ラブライブ!」を象徴するアイテムのひとつである「羽根」。最近では、「スーパースター!!」一期第一話で出てきたのが記憶に新しいところ(言うほど最近ではないのでは? という声もありましょうが、それはそれ、これはこれ)
もしかするとその「羽根」は、栞子のそばにあり続けたのかもしれない。スクールアイドルに憧れ、それを志したあの日からずっと。ただ、夢に破れ涙を流す姉の姿を目の前にして、自身の「大好き」を閉ざしてしまった彼女には、見えなくなってしまっただけで。
でも、今は違う。「大好き」を追いかけ続けた姉の想いを、「大好き」を応援してくれるスクールアイドル同好会の想いを受け取ったからこそ、栞子はスクールアイドルの想いの結晶とも言える「羽根」を、その目で見ることが出来たのではないでしょうか。
わたしには、そう思えてくるのです。

夢のコラボと言えば、聞こえはいい

五校合同開催ということもあり、ニジガクメンバと他校スクールアイドルとのコラボステージも多く見られた第二回スクールアイドルフェスティバル。

近江姉妹によるコラボステージ。「アニメニジガク」一期第七話を踏まえると、微笑ましいと同時に万感胸に迫るといった気持ちも出てきますね。

このコラボステージ、メタ的な観点で言うと初期設定においてエマがY.G.国際学園所属だったというところもあるのでしょうね。そういう意味では、旧来のファンからするとアニメでこのようなライブシーンが見られることについて、感慨深さがあるのかもしれない(わたしは「スクフェス」をプレイしてないので……)

ただの公私混同でしょ、これ。

今日もかすみんが可愛い

かすみ「今日からスクールアイドルフェスティバル! サイッコーな一週間の、はじまりです!」

だいななわもかすみんがたくさんうごいていてとてもかわいかったのでよかったです。

しずく「ちょっと遅くなっちゃったね」
かすみ「もうみんな、紫苑女学院に着いちゃってるよお」

かすみ「ええ……?」
璃奈「……お願い」
かすみ「仕方ないなあ」

あと、「アニメニジガク」一期第八話でもそうだったけど、一年生トリオが仲良しなのは見ていてほっこりする。これからは、ここに栞子も加わっていくのでしょうかね。

今回のここ好きポイント

栞子「でも、私は運営の責任者で……」
せつ菜「フェスの様子を参加者として確かめるのも、大切な仕事ですよ」

「アニメニジガク」一期第三話で、はんぺんを「生徒会お散歩役員」にしたときと同じ、「いい屁理屈」なんですよね。




ある意味では、今までで一番「読めない」展開と言えるかもしれません。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第六話「“大好き”の選択を」感想 ~その手を掴んで、その手で掴んで~ - メガネ(裏)

前回の感想でこんなことを書きましたが、早くも撤回する羽目になるとは思いませんでした。次回のストーリーが、全く「読めない」。今までで一番「読めない」。ノーヒントが過ぎる。
今回のエピソード冒頭で他の同好会メンバを「待たせて」いたり、Cパートにおいて「トキメキかあ……」と悩む様子を見せていた侑。これらのシーンがヒントになっている気配は感じられるのですが……。

「アニメニジガク」二期も、いよいよ後半戦に突入です。
さあ、次回や、いかに。




ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第六話「“大好き”の選択を」感想 ~その手を掴んで、その手で掴んで~

皆様、こんにちは。
大型連休も終わり、今後二ヶ月ほど連休がなくなってしまった今日この頃ですが、進捗いかがですか。



https://www4.nhk.or.jp/zanmai/65/www4.nhk.or.jp

八時間オーバーという特大ボリュームで放送された「今日は一日“ラブライブ!”三昧」。まさに「満足」の一言に尽きましたね。
セットリストとしては、概ね「『ラブライブ!』スターターデッキ2022」といった印象。フルサイズで披露された楽曲が思っていた以上に多く、その点においてもなかなか好印象といったところです。
それはそれとして、なんの前フリもなしに「グソクムシのうた」を突っ込んでくるのは、(それがジングルだとしても)ちょっと止めてほしかった。腹筋に悪い。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像はすべて「TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期』第六話」からの引用です。



ふたりの「私」、ふたつの「大好き」

せつ菜「生徒会長とスクールアイドルって、全然違うものですから。どちらも大好きでやりたい私としては、このままのほうがいいと思うんです」

せつ菜「二学期で会長の任期は終わりですし、スクールアイドルと生徒会の職務を一緒にやれる機会なんて、もうないかもしれません!」


「生徒会長・中川 菜々」としての顔も持つスクールアイドル・優木せつ菜。厳格な家庭で育ってきた彼女は、その正体を隠しながらスクールアイドル活動を行っていました。「スクスタ」においては「両親にスクールアイドルや、マンガ・アニメといったオタク趣味を禁止されていた」という背景があるようですし(わたしは「スクスタ」をプレイしてないので……)、もしかするとアニメ時空でも似たような事情があったのかもしれません。
しかし、せつ菜はけして「スクールアイドル活動をするために仕方なく生徒会活動をやっていた」とか「学業や生徒会活動からの逃避としてスクールアイドル活動をやっていた」わけではない。スクールアイドル活動と生徒会活動、その双方がせつ菜にとって同じように「大好き」なものであるということを、彼女自身にきちんと語らせているのが、なかなか好感が持てるシナリオ運びだなと、わたしには思えるんですよね。
そして、そのスタンスは「スクールアイドルのファン」と「音楽家」、その両方で「大好き」を叶えようとしている侑に通ずるものを感じさせます。むしろ、スクールアイドルと生徒会長、その両方で「大好き」を叶えようと頑張るせつ菜の姿を間近で見てきたからこそ、侑もまた、ふたつの「大好き」を叶えようと志し、同じように頑張れるのでしょう。

侑にとって「大好き」がたったひとつだけでないように、「大好き」を叶える道も、たったひとつだけではない。そして、片方の「大好き」を叶えるための努力が、もう片方の「大好き」を叶えるための活力・原動力にも繋がっていく。きっとそれが、侑が信じる、そして侑にしか出来ない「『大好き』を叶える」方法なのでしょう。わたしには、そう感じられるのです。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第五話「開幕!ドリームランド↑↑(*'▽')」感想 ~それぞれの道、交わる道~ - メガネ(裏)

「アニメニジガク」一期において「音楽をやりたい」という「夢」を手に入れ、今まさにその「夢」に向かって歩みを進めている侑。しかし、彼女の「夢」はそれだけではないはず。「大好き」なスクールアイドルを、一番近くで応援すること。それもまた、彼女にとっての「夢」であり続けているのではないでしょうか。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第一話「新しいトキメキ」感想 ~「トキメキを受け取ったもの」たちが出会うとき~ - メガネ(裏)


また、「ラブライブ!」シリーズにおいて「大好き」は最強の感情であるというのが、わたしの考えとしてあります。たくさんの「大好き」をその胸に宿し、「大好き」を原動力として、スクールアイドル活動を、そして生徒会活動やオタク趣味も全力で突き進むことが出来る。ある意味では「欲張り」とも言えるせつ菜は、まさに「本気系スクールアイドル」の肩書きを冠するにふさわしい存在と言えるでしょう。そして、そんな彼女だからこそ、侑たちニジガクメンバにとっての「先導者」たりうる。そのように、わたしには感じられるのです。

選ぶな、欲張れ、さすれば与えられん

侑「キャパオーバー?!」
栞子「皆さんのユニットや、ランジュのライブが話題になっていたのは、もちろん把握していたのですが……」
せつ菜「締切直前に参加の応募が殺到してしまって、すべてを行うのは不可能な状況です」

第二回スクールアイドルフェスティバル、そして、その運営を担うせつ菜たちスクールアイドル同好会に降りかかった思いもよらぬ事態。最大限に楽観的な解釈をすれば嬉しい想定外と言えなくもないのですが、その状況は無邪気に喜ぶことを許してはくれません。
栞子や他の生徒たちの言う通り、参加者の抽選を行ったり、文化祭のスケジュールを調整すれば、スクールアイドルフェスティバルを当初のスケジュール通りに行うことは可能なのかもしれません。しかし、そのようにして「大好き」を「選択」(「選別」と言ったほうがより正確なように思われますが、あえてこの言葉を使いましょう)することは、せつ菜や侑たちが理想とするスクールアイドルフェスティバルとはかけ離れたものとなってしまう。それは、彼女たちが望んだことではないのです。

侑は言いました。「スクールアイドルフェスティバルは、『好き』っていう気持ちさえあれば、誰でも参加出来るようなお祭りにしたいんだ」・「いろんなひとたちが、『好き』を伝えあえればいいなって」と。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第一話「新しいトキメキ」感想 ~「トキメキを受け取ったもの」たちが出会うとき~ - メガネ(裏)


今回のエピソードにおけるこの展開を見たとき、「そうきたか……!」という気持ちが出てきた部分があるんですよね。あるいは、「してやられたな……!」という気持ちと言ってもいいかもしれません。
エピソードタイトルやそのコール担当がせつ菜であったことから、今回のエピソードがせつ菜メインであることは容易に想像がついたところはありました。その上で彼女が「大好き」を「選択」するということは、「『スクールアイドル活動』と『生徒会活動』で板挟みになって、何らかの『選択』を迫られる展開なのでは……?」という予測が、わたしにはあったんですよね。もしかすると、皆様にもそのように考えたひとがいるかもしれません。今にして思えば、アニメ第二期では第一期と比較してせつ菜が生徒会活動に邁進する場面が多く描かれていた印象があり、そのことも先述した予測を導く要因となっていたのかもしれないというところはあります。
しかし、今回のエピソードにおいてせつ菜に迫られた「選択」とは「スクールアイドルフェスティバル」と「文化祭」、言い換えるとするなら「自分たちの『大好き』」と「別の誰かの『大好き』」、あるいは「スクールアイドルやそのファンの『大好き』」と「虹ヶ咲学園生徒の『大好き』」の「選択」だったわけなのです。
あえて、もう一度言いましょう。「してやられたな……!」と。


それはそれとして、このような事態に対して、せつ菜の、もとい「生徒会長・中川 菜々」の下した判断は迅速なものでした。「スクールアイドルフェスティバルとの合同開催を白紙にして、正式な学校行事である文化祭を例年通り行うことを最優先とする」。栞子も言う通り、それは「(虹ヶ咲学園の)生徒会長として、正しい判断」なのでしょう。
しかし、「スクールアイドル・優木せつ菜」として、その判断は正しいと言えるのでしょうか。

いいえ、そんなことはありません。
「大好き」を原動力として突き進むのが「スクールアイドル・優木せつ菜」であるとするならば、彼女はその「大好き」を、なにひとつとしてあきらめてはいけない。
彼女は、もっと「欲張り」になるべきなのです。


せつ菜は言いました。「いっぱい考えました。でも、私には何も思いつかなかったんです」と。しかし、せつ菜はこのとき見失っていました。彼女は、ひとりきりでないということを。

生徒会の仲間たちが。

スクールアイドル同好会の仲間たちが。

そして、スクールアイドルフェスティバルに参加表明した数多くのスクールアイドルたちが、彼女に手を差し伸べてくれる。
たったひとりでは手が届かなくとも、誰かと手をつなぎあえば、きっとその手はどこまでも届くのです。

歩夢「はじまったのなら、貫くのみ! でしょ?」

そして背中を押すのは、かつて仲間に告げた言葉。誰かに「勇気」を与えた言葉が、今度は自分に「勇気」を与える。背中を押す側と背中を押される側が反転されるこの展開、ベタながらも思わず胸が熱くなります。


せつ菜は再び立ち上がります。仲間と手をつなぎ合い、スクールアイドルフェスティバルと文化祭の合同開催の手段を模索するせつ菜たち。
そして、彼女たちは気づきます。「参加表明したスクールアイドルの所属高校が、みんな同じ週に文化祭を開催する」ということに。そこから導き出されたのは、「各高校でスクールアイドルフェスティバルを合同開催することで、キャパシティを分散させる」という、ハチャメチャ一歩手前のアイデアでした。しかし、スクールアイドルたちや虹ヶ咲学園生徒会の奮闘、さらに紫苑女学院のスクールアイドルフェスティバル参加表明もあり、五校合同によるスクールアイドルフェスティバル開催が見事に成し遂げられたのです。

きっとこれは、せつ菜が「スクールアイドルフェスティバル」と「文化祭」、その両方をあきらめず「欲張った」からこそ、その手に掴むことが出来た「奇跡」なのでしょう。

そして思い起こされるのは、「サンシャイン!!」二期第三話。学校説明会と「ラブライブ!」予備予選、その両方をあきらめることなく「欲張って」、そして成し遂げた高海 千歌たちAqoursの姿。
せつ菜は知らず知らずのうちに、レジェンドスクールアイドルの「軌跡」を辿っていたのかもしれない。わたしには、そう思えてくるのです。

こぼれ話

流しそうめん同好会」のほうが、まだ普通だと思えてしまう

生徒会副会長「こけし同好会の申請書類、記入漏れがあるわね」

こけし同好会」の字面よ。
あまりにも聞き慣れない言葉だったので、三回くらい聞き直してようやく言葉の意味を理解したのですが、それについてはここだけの秘密ということにしておいて下さい。あるいは、その字面のキテレツっぷりに脳が理解を拒否していたのかもしれない。

藤丸先生のスクフェス組四コマ、空気感が大好きなんですよね

藤丸先生デフォルメ版での歩夢とせつ菜は、なかなか貴重だと思う。少なくとも、わたしは見た覚えがない。

藤丸先生がご存じなかったのは案の定というか、何というか。「ニジガク」がアニメ化することも、1stライブでの本発表のときまで、全く知らされてなかったらしいですしね……。

今日もかすみんが可愛い

かすみ「生徒会長だとわかるところは、後でカットしておきますからー」

だいろくわのかすみんはだいよんわやだいごわとくらべればたくさんうごいていてかわいかったのでよかったです。

あくまでも「比べれば」レベルですが、それはそれ、これはこれ。かすみんがたくさん動いていて可愛ければ、それでいい。

今回のここ好きポイント

せつ菜「悪気はなかったんです!」

悪気・イズ・何。





せつ菜たちの奮闘によって、無事に開催されることとなった第二回スクールアイドルフェスティバル。
その一方、今回のエピソードのCパートにおいて、栞子の姉・薫子から、衝撃の事実が明かされました。

薫子「やりたいって言ったじゃない、スクールアイドル。このお祭りに協力しているってこと、そういうことでしょ?」


栞子が、スクールアイドルを志していた……!? これまでのストーリーにおいてそんな素振りはまるで無かったように見受けられましたが、これはわたしの目がフシアナだったのか……?!
それはそれとして、これによって、栞子がスクールアイドルの道に進むための導線が本格的に見えてきたといったところでしょうか。ここでいつもの「ラブライブ!」であれば「サンシャイン!!」一期第四話や「アニメニジガク」一期第五話のように「やりたいという気持ちこそが一番大事」という方向でさらなる導線をつないでいくのでしょう。しかし、「同じことを何度もやっても面白くないのでは?」という気持ちもあれば、「大事なことだからこそ手を変え品を変え、何度でもやっていくかも?」という気持ちもあるわけで。ある意味では、今までで一番「読めない」展開と言えるかもしれません。
さあ、栞子が進む道は「『ラブライブ!』が貫く王道」なのか、はたまた「『ラブライブ!』が切り開く新たなる道」となるのか。

刮目せよ、次回を。




ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第五話「開幕!ドリームランド↑↑(*'▽')」感想 ~それぞれの道、交わる道~

皆様、こんにちは。
大型連休の真っ只中、遊園地にでも遊びに行きたくなる今日この頃ですが、進捗いかがですか。まあ、わたしは基本的に家に籠もっているわけなのですが……。


これもひとつのサプライズ。
「ちょこっとリエラ」、イラストのふいんき(なぜか変換出来ない)が大変好みなので、書籍化は喜ばしいことなのです。紙媒体のほうが、見返したいときにラクだというのもあるんですよね。
それはそれとして、「ラブライブ!」公式からは一切アナウンスがなかったように思うのですが……? わたしが見逃していただけであると信じたい。


https://twitter.com/anison_nhk/status/1517429255986155521
https://twitter.com/anison_nhk/status/1517791655050596352
https://twitter.com/anison_nhk/status/1518516426008576000
https://twitter.com/anison_nhk/status/1519241200670228480

「今日は一日“ラブライブ!”三昧」の放送も、目の前に迫ってきましたね。
個人的にはLiella!の五人が全員出演してくれるのが嬉しいところ。また、μ'sからも新田 恵海さんをはじめとした六人が出演してくれるということで、思っていた以上の出演人数なのが、これまたサプライズを感じさせます。
はたして、どのような放送内容になるのやら。今から楽しみなのです。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像は注記がない限り「TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期』第五話」からの引用です。



一本道と、ふたつ道

遊園地へと遊びに来た侑・歩夢・せつ菜・しずく(歩夢とせつ菜については、侑としずくを尾行してきたわけなのですが、それはそれ、これはこれ)。四人は、そこで開催されていたスクールアイドルの企画展で、グッズを爆買いしていたランジュと遭遇します。
そして、侑は「夢」に向き合う姿勢について、ランジュから再び問いただされることになります。

ランジュ「中途半端なのって、見ててイライラするの。いい加減、同好会の活動に付き合うのなんかやめて、もっと自分の夢に向き合ったら?」

ランジュが侑に向けたこの言葉、口調こそ強いものですが、その裏には侑に対する期待が少なからず含まれているように思えます。今回のエピソード冒頭において、侑が演奏する「NEO SKY, NEO MAP!」を聴いて「へえ、いいじゃない……」とつぶやいていたことからも、それは想像が出来るところでしょう。

では、なぜ、ランジュは侑に「期待」しているのでしょうか?
ランジュは侑に対して、何を「期待」しているのでしょうか?


こちらは多分に推測を含んでいる話ではあるのですが、「たったひとり、日本という異国の地で、スクールアイドルとしての『大好き』を叶えようとしている」ランジュは、「たったひとり、音楽科という新天地で、音楽家としての『大好き』を叶えようとしている」侑を、自分自身に重ね合わせているところがあるのではないでしょうか。そして、脇目も振らず「大好き」を叶えようとしている(あるいは、脇目も振らずに進むことしか出来ないのかもしれない)自分と同じように、侑にも、脇目も振らず「大好き」を叶えてほしい。もしかしたら、そう思っているのではないかと、わたしには感じられるのです。

ランジュは言いました。「アタシはアタシの正しさを、スクールアイドルフェスティバルまでに証明してみせるわ」と。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第一話「新しいトキメキ」感想 ~「トキメキを受け取ったもの」たちが出会うとき~ - メガネ(裏)

もしかしたら、ランジュには何か「証明」しなければならないことがあるのではないだろうか。「ひとりでもやれる」と「証明」しなければならないことが。わたしにはそう思えてくるのです。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第二話「重なる色」感想 ~声を繋いで、思いを重ねて~ - メガネ(裏)


しかし、侑にとっての「大好き」は、音楽家としてのものだけではない。

「アニメニジガク」一期において「音楽をやりたい」という「夢」を手に入れ、今まさにその「夢」に向かって歩みを進めている侑。しかし、彼女の「夢」はそれだけではないはず。「大好き」なスクールアイドルを、一番近くで応援すること。それもまた、彼女にとっての「夢」であり続けているのではないでしょうか。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第一話「新しいトキメキ」感想 ~「トキメキを受け取ったもの」たちが出会うとき~ - メガネ(裏)


侑にとって「大好き」がたったひとつだけでないように、「大好き」を叶える道も、たったひとつだけではない。そして、片方の「大好き」を叶えるための努力が、もう片方の「大好き」を叶えるための活力・原動力にも繋がっていく。きっとそれが、侑が信じる、そして侑にしか出来ない「『大好き』を叶える」方法なのでしょう。わたしには、そう感じられるのです。
そして、それはもしかしたら、たったひとりで、たったひとつの道をただひたすらに突き進むランジュには、想像もつかないような選択なのかもしれません。


ストイックさすら感じさせるほどに、たったひとつの「大好き」をひたすら追い求めるランジュ。貪欲さすら感じさせるほどに、自分が求める「大好き」を全部叶えようとする侑。
このようなふたりの対比関係、なかなか興味深いところがあるんですよね。はたして、この対比関係が、今後のストーリーにおいていかなる意味合いを帯びてくるのでしょうか。

その道を進め、ただ自由に

ランジュが続けて侑に向けた「周りに自分の夢を重ね合わせてるだけ」という言葉は、「せつ菜と歩夢によるユニット結成」を「妄想」、もとい「勝手に考えて」いたしずくに突き刺さってしまうことになります。
「自分だけで満足して、結局、何も生み出せていない」と落ち込むしずく。しかし、せつ菜・歩夢にしずくを交えた三人による即興劇を通して、彼女は新たな「気づき」を得るのです。

しずく「でも、その自由さが大事なんだと教えてもらいました。今の歩夢さんやせつ菜さん、展覧会で見たスクールアイドルの先輩方からも! 型にはまらず、目一杯自分を表現すれば、びっくりするほど楽しいものが生まれるんですね!」

このシーンにおけるこのセリフ、「アニメニジガク」から出てくるというのが、またいいんですよね。


皆様も御存知かと思いますが、「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」は、「ラブライブ!」シリーズとしてはかなり異彩を放つ作品です。「無印」・「サンシャイン!!」(そして、後発作品である「スーパースター!!」)で主軸となっていたグループアイドルではなく、ソロアイドルとしての道を選んだニジガクのメンバたち。そして彼女たちは、スクールアイドルの頂点を決める晴れ舞台「ラブライブ!」を目指すことなく、それぞれの「大好き」を叶えるために、それぞれが違う道を歩みはじめます。まず、その選択こそが「型にはまらず」・「自由さ」を持ったものであったと言えるでしょう。
メタ的な視点から見ても、元々は「スクフェス」の「転入生」であったエマ・彼方・しずくや、さらなる追加メンバである栞子・ランジュ・ミアの存在。当初は「スクスタ」を中心とした展開であってアニメ化の予定がなく、満を持して放映されたアニメシリーズの主人公はスクールアイドルですらない。「ラブライブ!」シリーズにおける「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の「自由さ」は、枚挙にいとまがないのです。

「その自由さが大事」。これは、そんなニジガクだからこそ伝えられる言葉なのだと、わたしには感じられるのです。
そして、「型にはまらず」・「自由さ」を持ったものであるからこそ、普段はソロアイドルとしてそれぞれの道を歩む彼女たちも、時には歩む道が交わるその先で「ユニット」として手を取り合うことが出来るのでしょう。

しずく「今日ここから、私たち三人のステージがはじまります!」

その「自由」は、もっとたくさんのワクワクを、もっとたくさんのドキドキを、そして、もっとたくさんの「大好き」を叶える道へと進むために。
ようこそ。「夢の国」へ!

こぼれ話

わかります。(CV:津田 健次郎)

せつ菜「魔女さんも歌いましょう!」
しずく「えっ……、私もですか……?」
歩夢「私たちがここにいるのは、そもそも、あなたの魔法がきっかけなんだもの!」
せつ菜「さあ、一緒に!」

今回のエピソードにおいて披露された即興劇において、しずくが抱いた「『せつ菜と歩夢によるユニット結成』という妄想」を「魔法」になぞらえるとともに、「野獣と少女が『一緒に旅に出て歌おう』と、魔女を誘う」という劇中における展開を、「せつ菜と歩夢が『一緒にユニットを結成しよう』と、しずくを誘う」という現実における展開にオーバーラップさせているというのが、なかなか小技が効いているんですよね。
「演じること」から「気づき」を得る展開をしずくメイン回に持ってくるというのも、ベタながらベターといったところがあります。

逆説的に、今期はこういう方向で爆発する可能性は低いとも言える

歩夢「しずくちゃん?! どうしてふたりで……?」

歩夢「すごく楽しそう……」

歩夢「なんか、すっごーく盛り上がってる……。真実を暴いてみせるんだから!」

このヤキモチ、もはや一種の伝統芸能。実家のような安心感。
何にせよ、限界になるまで溜め込んだ挙げ句、侑を押し倒す羽目になった「アニメニジガク」一期終盤と比較すれば、素直にヤキモチを焼けているだけマシだという見方も出来たり出来なかったり。

しずく「私服の先輩、久しぶりです!」
侑「えへへっ、しずくちゃんもね。花柄のスカート、すごく似合ってる!」

それはそれとして、この件については、ナチュラルにボディタッチをやってのける侑も悪い部分はあると思う。小さじ二杯分くらいは。

せつ菜「探偵みたいで面白そうですね!」

そして、せつ菜はペカペカしている。

何にせよ、増えてくれるのは好ましい


(「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期」第四話より)


(「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期」第四話より)

急にどうした「アニメニジガク」。これではまるでファッションショー。
前回の果林やランジュに引き続き、しずくと栞子に二種類目の私服。これは他のキャラクタについても、本当に期待していいのかもしれない……?

ランジュも二種類目の私服が登場したので、これは他のキャラクタにも期待してもいいのでは……? という気持ちも出てくるんですよね。
……期待してもいいんだよな? 期待するぞ?

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第四話「アイ Love Triangle」感想 ~きっと、誰もが「先導者」~ - メガネ(裏)


まあ、こういうことが出来るのなら一期のときからやってほしかったという気持ちがなかったかといえば嘘になる。

今日もかすみんが可愛い……?


かすみ「……っていうか、お笑いフェスじゃないんですけどね」

だいごわのかすみんはせりふがふたつしかなかったし、かわいいおかおもぜんぜんうつらなかったのでちょっとしょんぼりです。

セリフのうちのひとつは、他のキャラクタのセリフと被っていましたしね……。
このムーブ、特撮番組における「販促期間が終了した追加戦士」のそれを思い起こさせる部分があります。……いや、かすみは同好会においては最初期からいるメンバですけどね?

今回のここ好きポイント


せつ菜「そろそろ、フェスでやる曲を決めないといけませんね」
彼方「ソロステージはやるとして、それとは別にユニット曲もやったりするー?」

ソロだけに。

今回のここ好きポイント その2


しずく「ですが、野獣役が歩夢さんっていうのもアリだと思うんですよねえ!」
侑「ワァオ、ワカル、ワカル……」

蘇る記憶。重なるスマホ。衝撃の「アニメニジガク」一期第十一話。




正直な話をすると、今回のエピソードは、次回以降への種まきという印象が強かった部分はあるんですよね。そこはかとなくコメディ色強めな構成であるところから、「スーパースター!!」一期第七話にも近いところがあるのかもしれません。

p1rcdfqqu.hatenablog.com


これは次回以降どうなることか……、と言いたいところなのですが、ここで気になるのは「次回エピソードタイトルのコール担当がせつ菜ひとりだけ」であるということ。そのエピソードタイトルに冠されている「大好き」も彼女を象徴するワードであることですし、これはもしかすると、歩夢たちのユニット結成にまつわるストーリーが、次回までのあと一話に収まらない可能性もあるかもしれません。

ここで改めて。どうなる、次回。




ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第四話「アイ Love Triangle」感想 ~きっと、誰もが「先導者」~

皆様、こんにちは。
大型連休も目の前に迫ってきた今日この頃ですが、進捗いかがですか。



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「リエラジ!」や「Liella!生放送」には五、六回ほどメールを送ったことがあるのですが、実際に読まれたのは今回がはじめてだったんですよね。喜びのあまり、わたしのメールが読まれているところだけ十回ほどリピートしてしまったことについては、ここだけの秘密ということにしておいて下さい。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像は注記がない限り「TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期』第四話」からの引用です。



その心に、「火」を灯せ

美里「川本 美里です。愛ちゃんとは家が近所で、昔からよく遊んでいたの」

愛にとって「お姉ちゃん的な存在」であり、「楽しい」という感情の「オリジン」を与えてくれた「先導者」的な存在でもある美里。しかし、そんな美里が「自らの『楽しい』を見失ってしまった」という悩みを抱えており、そしてその悩みが「自身がスクールアイドルを始めたこと」に起因していると知った愛は、ショックのあまり「スクールアイドルなんて出来ない!」とまで言い出してしまいます。自分に「楽しい」を与えてくれた「先導者」が、自分のせいで「楽しい」を見失ってしまったという事実に、彼女は耐えきれなかったのかもしれません。
しかし、そんな彼女に、発破をかける存在がありました。

果林「わかったわ。じゃあ代わりに、私がステージに立ってあげる。」
愛「えっ?」
果林「愛のファンをごっそりいただくチャンスだもの。きっと美里さんも、私に魅了されて、ファンになっちゃうわね」

この発破のかけ方、ものすごく果林らしいなって、わたしには思えるんですよね。
これは推測を含む話なのですが、果林には「この発破で愛が立ち直る」という確信はなかったんじゃないだろうかと感じるところがあるのです。「アニメニジガク」一期第九話にてフェス参加者を決めるときに、お互いに遠慮するニジガクメンバの様子を咎めたシーンが印象的だったように、果林には「他のひとが言い出しにくいようなことでも、あえて言う」というところがあるとは思うんですけど、そんな彼女でも「優しい言葉で立ち直りを促す」手段をとるのは難しくないはずなんです。しかし、果林はそうしなかった。挑発的・好戦的な物言いで、その思いをぶつけた。そうやって、火花を散らすかのようにバチバチに思いをぶつけることこそが、果林が得意とし、彼女が一番望んでいるやり方だから。

そして、果林の思いは届きました。

彼女が放つ言葉に奮い起こされるかのように、その心に再び「火」を灯し、立ち上がる愛。
そして、愛は果林に対してある提案を行います。

愛「仲間っていうか、ライバルとして! 同じステージに立って、同じ歌で競い合おうよ! アタシに火をつけてくれた果林となら、すっごいライブが出来る気がするんだ!」

「ライバルとして」・「競い合う」。
どのような言葉を用いれば、果林に対してクリティカルに伝えられるのか。彼女の心にも「火」を灯すことが出来るのか。そんな勘所をきっちり抑えるかのような、「ユニット結成」の提案。この愛のやり方って、「自分の『得意』を存分に発揮出来るフィールド」で勝負するかのような果林のやり方(あたかも、「アニメニジガク」一期第九話において、会場中をロイヤルブルー一色に染め上げたあのライブパフォーマンスのように!)とは、まるで対称的に思えるんですよね。
元々、ともすれば無表情と思われがちな璃奈が抱いている感情を正確に把握出来たり、(その詳細まではわかっていなかったにせよ)美里が何かに思い悩んでいるということにきちんと気づける洞察力は持っている。そんな愛だからこそ、出来るやり方であると感じられるのです。

「相手の心に『火』をつける」というアクションひとつを見ても、果林と愛では、こんなにもやり方が違う。ニジガクが持つ「個性」・「多様性」が、こういったところにも垣間見えてくるように思えてきます。


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そして、ふたりの心に灯った「火」は、ひとつのステージの上で交わり合い、「炎」のように熱く、そして「太陽」のようにまばゆい光を放つ思いとなって、美里へと届けられるのです。

私も、誰かの「先導者」

DiverDivaのライブは成功を収め、美里も愛たちの思いを受け取り、その心に「楽しい」を取り戻すことが出来ました。
ライブ後のある日。本屋を訪れた果林は、英会話書籍コーナーで美里と出会います。どうやら彼女は、その心に「楽しい」を取り戻したことで、以前より抱いていた「海外で働きたい」という夢にも前向きになり、ついにその第一歩を進みはじめるようです。
「今から勉強しなきゃいけないけど……」と話す美里に、果林は告げました。

果林「遅いなんてことないですよ。どんなことだって」

思い起こされるのは、「アニメニジガク」一期第五話において、果林の背中を押したエマの言葉。「やりたいと思ったときから、きっともうはじまっているんだと思う」という、あのセリフ。
あのときエマから受け取った言葉は、果林の中で大切なものとなっていたのでしょう。スクールアイドルフェスティバルではその言葉で名もなき少女たちの背中を押し、今また、美里の背中を押す。エマが、そしてQU4RTZがその胸に抱いた「気持ちをつなげたい」という願いが、またひとつ叶った瞬間。そのように、わたしには思えるのです。

美里「実はね、今の私の目標は、果林ちゃんなの」
果林「えっ?」
美里「果林ちゃんみたいに、愛ちゃんと切磋琢磨出来るひとになりたいんだ」

穂乃果にとってのA-RISEのように、千歌にとってのμ'sのように、侑や歩夢にとってのせつ菜のように、そして、果林にとってのエマのように。
きっとこれは、果林が彼女たちのような「先導者」となった瞬間なのでしょう。

美里「負けないからね」

その言葉は、果林にとって最大級の賛辞だったに違いありません。

こぼれ話

すやぴ。

「すやぴ」している彼方、久しぶりに見た気がする。

まさかの逆輸入

侑「映像研究部から借りたカメラ、すっごく性能がいいんだー!」

侑ちゃんカメラ……?! 最新話直前生放送でお馴染みの、侑ちゃんカメラじゃないか……!?
それはそれとして、撮影班が(機械系統に強いはずの)璃奈じゃなくてエマなのは、ちょっと意外な感じがある。



今日もかすみんが可愛い……?

かすみ「みなさんもガンガン活動して、来たるスクールアイドルフェスティバルを大成功させましょう!」

だいよんわのかすみんはあまりうごいてなかったのでちょっとざんねんです。

まあ、かすみんとQU4RTZの販促期間はもう過ぎた……、もとい第四話のメインはDiverDivaのふたりなので、その辺は致し方なしところといったところでしょうか。

今回のここ好きポイント

先述した通り、「アニメニジガク」一期の数少ない不満点として「各キャラクタの私服パターンが極端に少ない」というのがあり(「無印」や「サンシャイン」は一期あたり二~三種類ずつ設定されていたように思うんですよね……)、「年頃の女の子なんだから、もうちょっとオシャレさせて差し上げろ!」という気持ちが毎回出てきていたわけなのです。
今回、果林の私服が三パターンも登場し、その辺りの不満点が解消されたのは、地味に嬉しいところでしたね。読者モデルとして活躍する果林という人選も、なかなか納得感があるチョイスだなと思わせてくれます。

(「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期」第一話より)

ランジュも二種類目の私服が登場したので、これは他のキャラクタにも期待してもいいのでは……? という気持ちも出てくるんですよね。
……期待してもいいんだよな? 期待するぞ?




QU4RTZ、そしてDiverDivaと続いた、ユニット結成を描くストーリー。この流れから行くと、次回には「あのユニット」も続けて登場してくれるのでしょうか。
そして、今回のエピソードラストにおいて「あのキャラクタ」が出てきたということから、栞子たちの物語も大きく動き出しそうな気配も感じられます。
次回からのストーリーも楽しみになってきますね。




ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第三話「sing!song!smile!」感想 ~ピース&ピース合わせゆこう、輝けマスターピース~

皆様、こんにちは。
「季節の変わり目」という枕詞をつければ許されると言わんばかりに、気候が安定してくれない今日この頃ですが、進捗いかがですか。



あと、「にじよん」は紙媒体で出してくれ。頼むから。

ラブライブ!スーパースター!!第十話「チェケラッ!!」感想 ~そんな気持ちは、ここで最後に~ - メガネ(裏)

事あるごとに言い続けてきたかいがあった……、のかもしれない。まあ、「ラブライブ!」公式がわたしのツイッタやこのブログまで見ているとは思えませんが。
それはそれとして、動画媒体だと見たいエピソードを探すのが一苦労だったわけで、これで色々とはかどるところです。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像は注記がない限り「TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期』第三話」からの引用です。



時として出した音が 不協和音でも


彼方「みんなー!」
かすみ「はじめまして!」
エマ「私たち……、」
エマ・彼方・璃奈・かすみ「『QU4RTZ』です!」

エマ・彼方・璃奈・かすみ。個性豊かな四人が集い、満を持して結成されたユニット・「QU4RTZ」。しかしと言うか、案の定と言うか、その結成までの道程は平坦なものではありませんでした。


かすみ「はふーん、ぜんっぜん気持ち揃わないじゃないですか……」


エマ「全然揃わないよー……」
彼方「彼方ちゃん、疲れたー……」
璃奈「私もー……」
かすみ「私たち、やっぱりバラバラですね……」

エマたち四人の「気持ち」が、とにかく揃わないのです。
かすみや彼方が発案したライブ構想は、その個性の強さのあまり他メンバから却下され、璃奈が発案した「四人の気持ちを揃えるためのゲーム」においても、彼女たちの回答は一向に揃いません。挙句の果てには「ソロでやったほうがいいのではないか」という「そもそも論」まで出てきてしまいます。

しかし「そもそも論」で言うのであれば、現在のスクールアイドル同好会が「ソロアイドル」という手段を選んだのは「みんなが『バラバラ』である」からでした。
メンバそれぞれが「バラバラ」であるからこそ、それぞれが魅力的である。そして、その魅力を存分に発揮するためには「ソロアイドル」こそがベストな手段である。それが彼女たちの選択だったのです。

「アニメニジガク」一期において、旧スクールアイドル同好会はせつ菜と他メンバの音楽性、もとい方向性の違いから廃部という結末を迎えてしまいました。その経緯を踏まえて、新生スクールアイドル同好会で選択された方針が「ソロアイドル」。個性も価値観も方向性もバラバラな九人のスクールアイドルたちが、それぞれのステージで自分らしく輝くための手段。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第二話「重なる色」感想 ~声を繋いで、思いを重ねて~ - メガネ(裏)


そして、「メンバそれぞれが『バラバラ』であり、だからこそ魅力的である」という理論は、今までの「アニメニジガク」や「ラブライブ!」シリーズでも数多く語られてきているんですよね(「無印」二期第六話が、その代表例でしょうか)。無論、これについては「作品の根幹をなすテーマだからこそ、手を替え品を替え、何度でも描いていく」という部分はあるかと思います。
しかし、今回の「アニメニジガク」においては、それだけで満足することはありませんでした。

君と見た景色が真実なんだ

侑が抱えていた悩みと、その悩みを同好会のみんなで解決する様子を見ていたエマたち四人は、そこから「気づき」を得ます。


彼方「実はみんな、ひとのことはよく見えてて、自分のことは見えてなかったりするのかなー、って」

「『自分が出来ること』って、なんだろう」。
「『自分が得意なこと』って、なんだろう」。
「『自分の強みであること』って、なんだろう」。
「『自分がやりたいこと』って、なんだろう」。
「『自分が大好きなこと』って、なんだろう」。
「『自分らしさ』って、なんだろう」。

おそらく、誰もが一度がこのような悩みに直面したことがあるのではないでしょうか。もしかしたら、今まさに、このような悩みに直面しているひとがいるかもしれません。「自分」とは、自分自身にとって最も身近な存在。「灯台もと暗し」という言葉もある通り、身近であるがゆえに気づけないことは、案外たくさんあるんですよね。
しかし、「自分」はひとりきりだとしても「自分たち」であればひとりきりではない。自分以外の存在、つまり「みんな」との関わりによって、わたしたちは自分ひとりでは気づくことが出来なかった「自分らしさ」を見出すことが出来るのです。それは、今回のエピソードのように直接的に教示されるかもしれませんし、その関わりを通じて間接的に気づきを得るものかもしれません。
そして、その気づきはわたしたちが「みんな」から一方的に与えられるだけではなく、わたしたちが「みんな」に対して与えることだって出来るかもしれないのです。今回のエピソードにおいても、エマたち四人は合宿を通じて各々の魅力を再発見し、そこからそれぞれの「自分らしさ」を見出すことに繋がったのですから。
「みんな」との関わりによって見出し合うことが出来る「自分らしさ」がある。これは、ファンや仲間といった「みんなとの繋がりを大切にする」エマたち四人だからこそ到達出来た結論であると、わたしには感じられるのです。

違わなきゃ出来ない ハーモニーとシナリオ

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QU4RTZの最大の魅力が、四人が織りなす「ハーモニー」にあるというのは、わたしたちの多くが感じているところではないかと思われます。
「ハーモニー」は、ひとりきりでは作れない。しかし、たとえ何人も集まったとしても、その全員が同じ音を出していれば、それは「ハーモニー」になることは出来ない。そして、ただバラバラな音というだけでも、それは「ハーモニー」として成立することはない。
メンバそれぞれがバラバラでありながら、それぞれが魅力的な個性を持っている。そして、その個性をお互いに見出し合い、認め合い、尊重することが出来る。そんな四人だからこそ、その歌声は調和を織りなし「ハーモニー」を生み出すことが出来るのだと、今回のエピソードを見てきたわたしには思えてくるのです。

また、この曲はBメロに「クラップ」が導入されているのも特徴的ですよね。昨今の情勢として、ライブパフォーマンスにおいてファンが主体的に「参加」するのは難しい状況というのがあります。そんな中でも「クラップ」は、ファンが主体的に「参加」出来る数少ない手段のひとつであるわけです。こういったところでも、「みんなとの繋がりを大切にする」QU4RTZらしさを感じられる部分があるんですよね。

誰も同じじゃない それこそが生きている意味だから

今回のエピソードにおいて「気づき」を得たのは、QU4RTZの四人だけではありませんでした。

「アニメニジガク」第一期においてスクールアイドルと出会い、彼女たちの夢を応援するうちに自身も「音楽をやりたい」という夢を見つけ、その夢への一歩として音楽科へと転科した侑。しかし、その道程もこれまた平坦なものではありませんでした。


(「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期」第一話より)


(「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期」第二話より)

これまでのストーリーにおいても、音楽科で出された課題や補講で四苦八苦している様子は何度も描かれてきましたし、


歩夢「あんまり、無理しないでね?」
侑「平気、平気! やりたいことなんだから、大丈夫だよ!」
(「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期」第一話より)

傍から聞いた限りでは、とてもじゃないけど大丈夫とは思えない「大丈夫」発言が何度も出てきていましたし。


そして、今回のエピソード。
転入生・転科生を対象とした補講の最終日。そこで「作曲」の課題を与えられた侑は、これまで以上にその課題に苦戦することになりました。同じく補講に参加していたミアからは「求められているものを忠実に作れば、それでいい」というアドバイスを受けるのですが、そのアドバイスはかえって侑を迷走させてしまいます。
しかし、侑は同好会のみんなとの対話を通じて「気づき」を得ることが出来ました。その「気づき」とは、自分自身の「オリジン」です。


侑「音楽をやりたいと思ったのは、みんなみたいに、自分を表現出来るひとになりたかったから」

「求められるものに応えるのは、大切なことだもの」と果林も語る通り(読者モデルとして活躍する果林がこれを語ることの、説得力よ!)、それは確かに大切なことです。しかし、侑が本当にやりたかったことは、そういったことではなかったはず。スクールアイドルから、同好会の仲間たちから受け取った「トキメキ」が、彼女にもたらしたものは。

「特にやりたいこともなくて、これでいいんだろうな、これで正しいことなんだろうなって」。そう思いながら日常を過ごしてきた可可。そんな日々の中で、彼女はスクールアイドルと出会いました。自分の気持ちを素直に、まっすぐに歌い、ステージの上でキラキラ輝くスクールアイドルに可可は憧れを抱き、スクールアイドルを目指すようになったのです。

ラブライブ!スーパースター!!第三話「クーカー」感想 ~ひとりじゃないから、あきらめないで~ - メガネ(裏)

それはきっと、μ'sやAqours、Liella!、そして虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会といった、数多くのスクールアイドルたちが、彼女たちの「先導者」が持っていた「輝き」に見出したものと、本質的には変わらないもの。そのように、わたしは思うのです。


侑「この世界に、私は、私しかいない。上手く出来なくてもいい。私にしか出来ないことを……!」

侑は、自分だけのメロディを奏でます。
新たな青空へ、その一歩を踏み出すために。新たな地図を、その心に描くために。


こぼれ話

本当の私、弱い私を


果林「明日……、朝七時に電話くれる?」

一見すると、「エマに対してはカッコつけておきながら、愛にはヘルプを求めるんかい!」というギャグシーン。しかしながら、「アニメニジガク」一期第九話での経験を得ることで「果林にとって、弱みを見せられる相手が増えた」と考えるなら、なかなか感慨深くなるシーンでもあるんだよなという気持ちが出てくるんですよね。

今日もかすみんが可愛い


かすみ「服飾同好会から、可愛い衣装を、たーっくさん借りてきましたよお!」


かすみ「えへっ! あはっ! きゃぴっ! きゅるるーんっ!!」

だいさんわでもかすみんがたくさんうごいていてとてもかわいかったのでよかったです。

それはそれとして、今回のエピソードにおいても、かすみの一人称の「私」率が高めだったように思います。これまでの「アニメニジガク」(そして、それに限らず他媒体においても)においては、かなり徹底して「かすみん」だったんですけどね……。

「スクールアイドル同好会と真っ向から衝突する価値観を持つランジュが現れたこと、そして彼女に対するファーストインプレッションが悪かったことで、少なからず心が乱されていた」あたりが、その主な要因といったところでしょうか……?

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第二話「重なる色」感想 ~声を繋いで、思いを重ねて~ - メガネ(裏)

この解釈の方向に沿って考えるのであれば、今回のエピソードにおける「私」率の高さは「スケジュールの逼迫や、四人の気持ちか一向に揃わないことからの焦り」あたりがその要因かなと思うところがあるのですが、はてさて。
一般的によくあるストーリーだと「他の三人に心を開いたので、キャラを作る必要がなくなった」というのもありがちなんでしょうけど、個人的な解釈としては、かすみはそういう方向で「ボロを出す」ことはないんじゃないかなというのがあるんですよね。

今回のここ好きポイント


侑「私には、みんなみたいな個性はないし」
歩夢「えっ」

「なにそれこわい」って続くやつ。

今回のここ好きポイント その2


彼方「……これ、なんか恥ずかしいねー」

照れる彼方ちゃん、割と貴重なショットなのでは。
いつもの彼方であれば「彼方ちゃん、照れちゃうぜー」みたいな感じでおどけてみせるところかなと思う部分があるのですが、それすらしていないあたり、ガチで照れてますよね。




「侑が音楽科でいかにして『物語』を叶えていくか」ということについては「アニメニジガク」二期の縦軸のひとつとして、1クールかけてじっくりやっていくものと思っていたところがありました。しかし、この縦軸が第三話にてケリが付いたということで、驚きが出てくるところがあるんですよね。
まあ、これ以外にも縦軸となりうる要素はいくつも存在しますし、彼女が再び道に迷うことがあるかもしれませんし。今後のストーリーからも、まだまだ目が離せないところです。


第二話・第三話にてQU4RTZ結成、次回のエピソードタイトル、そのタイトルコールを担当するふたりの声。これはまさか……?

次回や、いかに。