ラブライブ!スーパースター!! 二期第一話「ようこそLiella!へ!」感想 ~「はじめまして」からはじめよう!~

皆様、こんにちは。
今年もいつの間にか半分が終わってしまいましたが、進捗いかがですか。


そんなに「ラブライブ!」が好きになったのか、フジテレビ(二ヶ月ぶり二度目)
前回の「五時間一挙放送×二日分」も相当な暴挙……、もとい大盤振舞いだったわけですが、今回の八時間一挙放送はそれに匹敵するレベルだと思うんですよね。カウントダウンライブも含めた十時間一挙放送にしなかったのは、すんでのところで理性が働いた結果なのかもしれない。


それはそれとして、「ラブライブ!スーパースター!!」二期が、ついにはじまりましたね。
新たなるメンバを迎えて、再び走り出したLiella!の「私を叶える物語」、そして「みんなで叶える物語」。ふたつの「物語」を叶えるために全力で走り抜ける彼女たちの目の前には、いったいどんな未来が待ち受けているのでしょうか。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像は注記がない限り「TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!! 二期』第一話」からの引用です。



「先導者」としての、新たなる一歩

「スーパースター!!」一期において「ラブライブ!」東京大会での「敗北」を経験し、「『ラブライブ!』で優勝して、みんなで喜びを分かち合いたい」という目標を手に入れたかのんたち。「スーパースター!!」二期は、そんなかのんが、そしてLiella!が「先導者」としてさらなる躍進をとげる物語になるのでは、という予感と期待が、わたしにはあるんですよね。
それは、作中においてLiella!が「ラブライブ!」優勝候補として注目されているからだとか、彼女たちの活躍によって結ヶ丘女子高等学校が注目され、たくさんの新入生が集まったからというだけではありません。

かのん「けど、私はスクールアイドルと出会って、人生が変わった。頑張ろうって、前向きな気持ちになれたの」

偶然出会った新入生・きな子に対してスクールアイドルの魅力をまっすぐに伝えるかのん。それはきっと、かつて人前で歌うことが出来なかった過去を持ちながら、スクールアイドルとの出会いによってその「敗北」の過去を乗り越え、成長を果たした彼女だからこそ伝えることが出来る、嘘偽りのないメッセージなのでしょう。経験に裏打ちされた言葉は、それ相応の力強さと説得力を持つのです。

かのん「これがスクールアイドルの魅力。みんなと結ばれてつくる、新しい未来!」

そして、「ライブ」という、スクールアイドルにとって最大にして最強の「言葉」で、「自分には向いてなさそう」・「練習についていけなさそう」と、スクールアイドルへの一歩を踏み出せないでいるきな子の背中を後押しするかのん。
その堂々たる姿は、まさしく「先導者」と呼ぶにふさわしいと言っても過言ではありません。

千砂都「どうやら、送ってあげたほうがよさそうだね」
かのん「私が行くよ。住所、わかる?」

そういった観点から見てみると、「道に迷ったきな子を、かのんが送り届ける」というシチュエーションも、「かのんがきな子にとっての『先導者』である」ことのメタファーであるとも言えそうで、なかなか興味深いところがあるんですよね。

これからのストーリーにおいて、かのんは、そしてLiella!は「先導者」としていかなる道程を歩んでいくのでしょうか。

北の大地からの来訪者

きな子「はい、桜小路きな子と申します。都会に憧れて、やってきました!」

都会への憧れを胸に、北の大地・北海道からやってきた結ヶ丘の新入生・桜小路きな子。この事実を知ったとき、わたしは思いました。
「この女、とんでもねえヤツだ……」と。


上述ツイートの通り、北海道の学生が高校進学のために道外に出るというのは、まずやらないことなんですよね。進学の選択肢といえば地元高校か、周辺の大きな街(札幌や旭川など)の高校がほとんどで、それを飛び越えて道外、ましてや東京の高校に進学するというのは、一般的な道民感覚からするとかなりのアブノーマルと言っても過言ではないのです。少なくとも、わたしの観測範囲では聞いたことがない(わたしも、それなりに道民歴は長いので……)

きな子「変わったひとっすねえ……」

そういうわけなので、他人のことは言えねえんですよ。


それはそれとして、「都会への憧れ」だけで東京まで来てしまうきな子のバイタリティは、「スクールアイドルになりたい」という思いを胸に日本にやってきた可可やエマ、そしてある意味では、μ’sやAqoursを結成し、スクールアイドルの歴史にその名を刻むまでに至った穂乃果や千歌にも匹敵するのかもしれません。

確かに、今のきな子は夏美や四季の後押しがなければLiella!が待つ屋上にたどり着くことはなく、かのんたちの後押しがなければスクールアイドルへの一歩を踏み出すこともなかったかもしれません。しかし、彼女が持つバイタリティと、それに秘められたポテンシャルは相当なものであるはず。「一歩を踏み出す」資質は、彼女にもきっと備わっているはずなのです。
今後のストーリーにおける彼女の活躍と成長に、乞うご期待といったところなんですよね。

こぼれ話

この瞬間(とき)目一杯に、夢見て精一杯さ!

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第一話にて早速披露された新OP「WE WILL!!」。「さあ戦うんだ いま」・「絶対負けない 勝つんだ!」・「もっと強くなるよ 諦めたくないや」といったアグレッシブな歌詞から、Liella!が「ラブライブ!」に懸ける強い「想い」=「WILL」が伝わってくるように思えてきます。
そして、OP映像において注目されるのは、「水たまりに覆われた屋上」=「雨上がりの屋上」がステージになっているということではないでしょうか。「ラブライブ!」シリーズにおいて、「雨」は「トラブルや困難の象徴」として描かれることが多いように思うんですよね(「無印」一期第十一話や「サンシャイン!!」一期第八話、「アニメニジガク」一期第十三話あたりがその代表例でしょうか)。「雨上がりの屋上」は、これからのLiella!に待ち受ける数多くの困難と、それを乗り越えて走り抜ける彼女たちの勇姿が予感させられ、今後のストーリーへの期待も高まってくるのです。


可可の衣装デザインについては、「始まりは君の空」と「START‼︎ True dreams」で、それぞれベクトルがかなり違う衣装がお出しされたこともあって、引出しが広いという印象があります。

ラブライブ!スーパースター!!第十話「チェケラッ!!」感想 ~そんな気持ちは、ここで最後に~ - メガネ(裏)

そして、可可の衣装デザインのレパートリーの広さには、またしても驚かされたなといったところもあるんですよね。さすが、「衣装作りにも才能を発揮する」と評されるだけのことはある。

その胸中や、いかに

四季「自分に、正直に……」

スクールアイドルへの一歩を踏み出すことをためらうきな子の背中を後押しするような行動を見せた四季(あるいは、それは結果論なのかもしれませんが……)。とは言え、彼女がなぜそのような行動を起こしたのかということについては判断材料があまりにも少なすぎて、第一話における最大の疑問点と言ってもいいのではないかと思うところはあるんですよね。
はたして、今後のストーリーにおいて、この疑問に対する答え合わせが提示されるときは来るのでしょうか(まあ、100%の期待は出来ないんだよなあ……)

「設定開示がスムーズになるから」というのはあると思う

きな子「優勝候補?!」
メイ「この学校に来て、そんなことも知らなかったのか?」

ムーブが、RPG序盤におけるチュートリアルキャラのそれ。
それはそれとして、(PVや先行カットで、ある程度予測がつく部分があったとは言っても)メイの「実はスクールアイドルが大好き」というパーソナリティを、第一話からここまで全開にして提示してくるとは……、と思ったところはあります。

メイ「なーに見てんだッ!」
きな子「えっ、あっ……、すまないっす!」

そういうわけなので、凄んだところでもう遅いんですよね。

じつは東京出身じゃなかったりするのだろうか

夏美「だーから、夏美でいいって」

キミ、なんか訛ってない?

夏美「でも、やってもないのに、向いているかどうかなんてわからないでしょ?」
きな子「……!」

それはそれとして、夏美のこのセリフからは「サンシャイン!!」一期第四話や「アニメニジガク」一期第五話に通ずる精神性を感じるんですよね。

公式トレス疑惑

きな子「これが東京……」

可可「チョコワタルシミ……」
(「ラブライブ!スーパースター!!」一期第一話より)

完全に一致。

今回のここ好きポイント

恋「まずは生徒会長の私が……!」

皆様、御覧下さい。権力の濫用です。




「先導者」として、新たなる一歩を歩みはじめたかのんたち。そして、新たなLiella!のメンバとして、未知なる一歩を歩みはじめるであろうきな子たち。
彼女たちが紡ぐ「物語」は、これからどのように彩られ、輝きを放っていくのでしょうか。

今後の展開にも、大いに期待ですね。