ラブライブ!スーパースター!! 二期第十話「渋谷に響く歌」感想 ~なにも見えない夜が来ても~

皆様、こんにちは。
「涼しい」を通り越して「寒い」に片足を突っ込んだような気候になりつつある今日この頃ですが、進捗いかがですか。


思っていたよりも早く追加情報が来たなと思ったところはあります。まあ、この「スクールアイドルミュージカル」をどこまで力を入れて追いかけていくかというのは要検討というところなんですよね。現行の「ラブライブ!」コンテンツを余すことなく追いかけようとすると、身体がいくつあっても足りないような気がするのです。ある意味で贅沢な悲鳴と言ってしまえば、それまでなのですが。

……ところで、「バーチャルスクールアイドル」はどうなったんですかね。こちらについても、そろそろ新情報が来るかなと思っていたところなのですが。

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それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像はすべて「TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!! 二期』第十話」からの引用です。



「否定」の暴力、「正しさ」の魔力

ウィーン「歌は力。そして、私は未来を、私自身でビルドする。歌の力で」

かのん「違う、違うよ……。そんなの、本当の歌じゃない」

ついに迎えた「ラブライブ!」東京大会当日。かのんの前に現れたウィーンは、彼女に対して「本当の歌を教えてあげる」と宣言。それを聞いたかのんの口から出たのは、「否定」の言葉でした。
かのんの言葉。そして、その言葉を発する彼女の険しい表情。わたしがそれらから感じたのは、「危うさ」でした。

ウィーン「私が『ラブライブ!』に出場するのは、ここがいかに低レベルであるかをスクールアイドルたちに知ってもらうため」

確かに、「ラブライブ!」東京大会出場者のリモート会見においてウィーンが放った言葉は「ラブライブ!」とスクールアイドルに対する「否定」と言っても過言ではないものであり、それに対する反発や非難が起こることについては容易に想像がつきます(実際に、可可やメイはウィーンの言葉に激しい反発を示していましたしね)。ウィーンが放ったその言葉に対して「否定」したくなる気持ちも、理解出来るところではあります。
しかし、ウィーンがかのんに対して向けた言葉は、いわば「自分『ひとり』の力で『ラブライブ!』を勝ち上がってみせる」という意思表明であるように思えるんですよね。「『みんな』であること」を大切にするかのん、そしてLiella!とは対極的な位置に存在するスタイルと言えるのですが、そうであったとしても、この意思表明に対して「否定」が突きつけられるべきなのかというと素直に頷けないところがあると、わたしには感じられるのです。

かのん「一生懸命頑張って、みんなに応援してもらって、みんなと一緒に成長出来る。スクールアイドルって、本当に素敵だと思う」

「誰かのため」を思い、「誰かのため」に行動し、「誰かのため」に歌うことが出来る。それは、澁谷かのんの持つ美徳。
「みんなのために歌いたい」・「音楽でみんなを結びたい」・「応援してくれるみんなで勝利する喜びを分かち合いたい」。それは、Liella!を動かす行動原理。

それらの価値観は尊ばれるべきものであるのかもしれません。しかし、その価値観が尊ばれるべきものだとしても、それが「正しい」ものであることを保証してはくれません。同時に、それと異なる価値観が「正しくない」ものであるとも限らないのです。
「みんな」であるLiella!と、「ひとり」であるウィーン。両者が対極的な関係性であるというのはすでに述べてきたところではありますが、これは「どちらかが『正しい』」・「どちらかが『正しくない』」という関係性とイコールにはなりません。仮にどちらかが「ラブライブ!」を勝ち進んだとしても、それは価値観の「正しさ」を証明するものではないし、逆もまた然りなのです。

しかし、ウィーンは「ラブライブ!」を「否定」し、「本当の歌」=「正しさ」を見せつけようとしている。そして、かのんはそんなウィーンを「否定」し、「本当の歌」=「正しさ」を示そうとしている。
これはあまりよろしくない展開の予兆であるように、わたしには思えてくるのです。杞憂であればいいのですが……。


そもそも、「本当の歌」はたったひとつでなくてもいいのではないだろうか。わたしは、そのようにも思ってしまうのです。
かのん自身も言っています。「それが私たちにとっての本当の歌なんじゃないかな」と。Liella!には「Liella!にとっての『本当の歌』」があり、ウィーンには「ウィーンにとっての『本当の歌』」がある。もちろん、彼女たち以外のスクールアイドルにとっても「それぞれにとっての『本当の歌』」があり、それらはけして対立することなく共存することが出来るのではないか。そう考えてしまうのは、理想論が過ぎるでしょうか。そのような考えが出てくるのは、わたしが当事者ではないから、第四の壁の向こう側にいるから、あるいは神の目線に立っているからなのでしょうか。


その一方で、かのんがウィーンを「否定」するかのような言動に走ってしまうのも無理からぬことかもしれないという気持ちも、わたしにはあるのです。
「歌で泣いたり笑顔になれたりする素晴らしさ」を信じるかのんにとって、「歌は力」というウィーンの考え方は理解出来ないのでしょう。そして「ラブライブ!」とスクールアイドルに出会ったことにより、過去の「敗北」を乗り越えて再び歌えるようになったかのんにとって、それらを「否定」するかのようなウィーンの言動も到底受け入れられるようなものではない。何より、「『みんな』である」ことを良しとせず、たった「ひとり」で「ラブライブ!」を制覇しようとするウィーンのスタンスが、「『みんな』である」ことを何よりも大切にするかのんにとっては相容れることが出来るものではないのかもしれないのです。

ウィーンが何を思って「ラブライブ!」を「否定」し、自分自身の「正しさ」を見せつけようとするのか。それは我々視聴者にも未だ示されないところですし、ましてやかのんたちが知る由はないでしょう。しかし、かのんが大切にしているものをことごとく「否定」するかのようなウィーンのスタンスが、かのんから無意識のうちに冷静さを奪い、ウィーンを「否定」する言動に陥らせているように、わたしには思えてくるのです。逆鱗に触れるような存在と対峙したときに、かのんが冷静さを失いがちだというところについては、我々はすでに「スーパースター!!」二期第九話で目撃していますからね……。


わたしは、かのんが必ずしも「完璧な」存在であるとも「正しい」存在であるとも思っていません。そして、かのんが必ずしも「正しくあらねばならない」とも考えていません。そもそも、スクールアイドルそれぞれに「本当の歌」があるように、かのんが持つ「正しさ」とわたしが持つ「正しさ」は違うわけですし、彼女が「完璧でない」・「正しくない」・「正しくあろうとしない」(ように思える)からといって、それに渋い顔をするのはお門違いとしたところでしょう。
しかし、「本当の歌」=「正しさ」を求め、ウィーンを「否定」しようとするあまり、かのんは知らず知らずのうちに何か大切なものを見失いかけているのではないだろうか。わたしには、そのように感じられてくるのです。

こぼれ話

Liella!が示す「『イマ』が最高」

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今回の曲タイトル、どこかで聞いたことがある文字列だなと思うわけですが、わたしの気のせいでしょうか。

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もしも過去と未来 どこへだって行けてもきっと
ここにいるよずっと この瞬間君と噛みしめるんだ

『Sing!Shine!Smile!』/作詞:宮嶋淳子/作曲:小幡康裕/編曲:前田 佑弦/編曲:兼松 衆/歌:Liella!

それはそれとして、この歌詞を聴いたとき「『イマ』が最高」のマインドを感じさせられて、ひとりでニコニコしてしまったところはあるんですよね。この歌詞が可可とすみれの歌い出しからはじまるというのも、前回のストーリーを踏まえた文脈を思わせてくれます。

四者四様、協力プレイ

四季「わかりやすく言うと、千砂都先輩がミヤマクワガタだとすると、四季はダンゴムシ……」
千砂都「全然わかりやすくない……」

わたしは昆虫にはてんで詳しくないが、「そこはノコギリクワガタやオオクワガタじゃないんだ……?」という気持ちが出てきたところはある。それらのほうがメジャーであるような気がしないでもないのだが。
それはそれとして、なこちゃんの「ダンゴムシ」エピソードを思い出したそこのキミ、シアターGロッソで僕と握手。

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メイ「私に期待すんなよ? ピアノっつっても、小さい頃から親に言われて習ってるだけだぞ」
恋「この前聴かせていただきました。伸びしろは無限大です!」

一瞬、「物は言いよう」という言葉が脳裏をよぎった。おそらく、恋にそのような意図はない。

きな子「ほんとにこんなので思いつくんすか?」
かのん「……ふっ!? 今日、調子悪い……」

作詞をするにあたって「ヨガのポーズ」をしてひらめきを得ようとするかのん。「スーパースター!!」一期でも何度か見受けられたシーンではあるが、そのときの彼女が「調子が良かった」ところを見た試しがない。

可可のなかにも、四季に「謎ゴーグル」のイメージが完全に定着しているのだなという気持ち。なんなら、結ヶ丘の生徒たちや(作中世界における)Liella!ファンの間でも「謎ゴーグル」のイメージが広く知れ渡っている可能性はあるかもしれない。

思い返せば、「サンシャイン!!」二期第八話・第九話でもそうだった

ナマ足をさらしながら行われる彼女たちの練習風景に、「冬の北海道をナメてるのか」という「北から目線」が発動してしまったところはある(きな子や可可は寒さに強いのだろうとは言え……)。この時季の美瑛・中富良野エリアなら、日中の気温もフツーに氷点下になるはずなのだが。

今回のここ好きポイント

幼馴染は下から生える。




ラブライブ!」東京大会における、Liella!とウィーンの激突。その結末は、次回のストーリーまで持ち越されることとなりました。「ベタな手を使ってくれるものよ……!」と、恨めしさすら覚えてしまうわけなのです。
「本当の歌」=「正しさ」を追い求めるかのんとウィーン。ふたりの「物語」が、いかなる道へと繋がっていくのか。ふたつの「物語」は、いかにして交わっていくのか。固唾を飲んで見守るしか出来ないのが、なかなかもどかしいところ。

ラブライブ!スーパースター!!」二期のストーリーも、残すところあと二話。
さあ、これからの展開や、いかに。




ラブライブ!スーパースター!! 二期第九話「勝利のために」感想 ~色褪せない僕らのストーリーを、一緒に~

皆様、こんにちは。
猛暑がすっかり鳴りを潜めたかと思いきや、今度は台風が猛威を振るう今日この頃ですが、進捗いかがですか。


今回のリリースイベントで披露された楽曲については、CDで聴いていた段階から「ライブでやったらバチクソに盛り上がるんだろうなあ……」という印象が強かったのですが、実際のパフォーマンスにおいてもまさしくそのとおりだったので満足の一言。やはりこのご時世、ナチュラルにクラップを取り入れられる楽曲は強いなといったところはあるんですよね。3rdライブツアーで現地参加するのが、さらに楽しみになってきます。あとは、ライブチケットを確保できるかどうかだ……!
それはそれとして、「私のSymphony」はネタバレ無しで観たかったなあ(ついうっかり、ツイッタのトレンドを見てしまったせいで!)


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像はすべて「TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!! 二期』第九話」からの引用です。



三者三様の「物語」

ラブライブ!」東京大会進出を決めたLiella!のもとに伝えられた、「Sunny Passionがウィーン・マルガレーテに敗退した」との報せ。千砂都から指摘された、一年生と二年生の実力差。このままではLiella!の「ラブライブ!」決勝進出は難しく、そうなると可可はスクールアイドル活動を続けられなくなるかもしれない。そう考えたすみれから出された、「東京大会には二年生五人だけで出たほうがいい」という非情とも思える提案。巻き起こるかのんたちとの対立、そしてすみれと可可の和解。
今回のエピソードからは、かのん・すみれ・可可が「スクールアイドル」としてどのような「物語」を叶えようとしているのかが垣間見えてくるかのように、わたしには思えてくるんですよね。

かのんが「叶えたい物語」

かのん「でも、Liella!全員で挑まなきゃ意味がない。だって、ここにいる全員がLiella!なんだもん!」

「『みんな』であること」にこだわり、それを大切にするLiella!。その中でも、かのんは特に「『みんな』であること」に人一倍のこだわりを見せているように感じられます。
Liella!は「みんな」でなければならない。「みんな」で掴んだ勝利でなければ意味がない。そうでなければ、「みんな」で喜ぶことなんて出来るわけがない。そのように考えているからこそ、すみれの提案に同調する一年生に真っ先に異を唱え、あまつさえ声を荒らげ、「まさか、手を上げるか?!」を我々に予感させるような行動までとってしまう。これまで(特に「スーパースター!!」二期以降になってから)のかのんがなかなか見せてこなかった激情は、現在の彼女にとって「『みんな』であること」の否定がこれ以上ないほどの逆鱗であり、それと同時にかのんが歩んできた「スクールアイドル」としての道程のなかで「みんな」の存在がいかに大きいものであったのかを示してくるかのように思えてきます。

千砂都「ただ、すみれちゃんにはすみれちゃんの事情も……」
かのん「うん……、ごめん。大きな声出しちゃって……」

これは余談なのですが、「スーパースター!!」一期第七話や二期第五話において「何かある気がするんだよね」と、恋や夏美の行動に理解を示そうとしていたかのんが、今回は千砂都に指摘されるまでその可能性に思い至らなかった様子だったことについては、「相当頭に血が上っていたんだな……」と感じさせられるところがあり、個人的になかなか好みな描写だったりするのです。

ウィーン「澁谷かのん。どうしてこんなところで歌っているの?」

それはそれとして、「『みんな』であること」という観点から言うと、そのアンチテーゼ的存在とも言えるウィーン・マルガレーテと、どのような決着がつけられるのかというのも注目したいポイントだなというところもあるんですよね。
ウィーンがどのような目的で日本に来訪し、スクールアイドルとなり、「ラブライブ!」に挑むのか。そして、彼女がなぜ澁谷かのんに執着するのか。その真意はストーリーが終盤に差し掛かろうとする現在でも、未だ掴めぬままです(「スーパースター!!」二期が終わるまでにその真意が明かされる気がしてこないのですが、それはそれ、これはこれ)。しかし、「みんな」であるLiella!と「ひとり」であるウィーンとの対比関係が「スーパースター!!」二期のストーリーにおける大きなポイントであるということは、言うまでもないでしょう。
Liella!とウィーン・マルガレーテ。「ラブライブ!」東京大会における両者の激突は、「スーパースター!!」二期終盤における最大のハイライトになるはず。その激突を越えた先で、彼女たちの「物語」がいかなる終着点を迎えるのか。今後の展開を、ワクワクとともに見守ることにしましょう。

すみれが「叶えたかった物語」

すみれ「あんたと一緒にいたいのよ……。三年間、一緒にスクールアイドルやりきりたいの!」

「『みんな』であること」にこだわりたいのは、すみれも一緒。しかし、彼女の視線は他メンバと違って、ひとりだけ「これから」へと向けられていたように思えてきます。

スクールアイドルとして結果を残せなければ、可可は上海に帰らなければならない。この事実を知るのは(可可を除いては)すみれただひとり。そういった点においては、すみれが他メンバとは違う視点を持ってしまうのも納得感があるところです。
たったひとり、可可の事情を知るすみれ。そんな彼女だからこそ、他メンバは知る由もない「これから」を幻視してしまうのでしょう。
確かに、今のLiella!は「みんな」であるかもしれない。しかし、「これから」のLiella!は? もし、Liella!が「今の『みんな』」に甘んじた結果、「ラブライブ!」東京大会で敗北してしまったら? そのせいで、可可がいなくなってしまったら? 可可というピースが欠けたLiella!は、はたして「みんな」であると言えるのだろうか?
むしろ、すみれが耐えられなかったのは「Liella!が『みんな』でなくなること」ではなく、「Liella!から、可可というピースが欠けてしまうこと」だったのかもしれません。「ティアラ」という、何百もの言葉よりも雄弁に「あなたこそがふさわしい」と物語る「センターポジションの証」をすみれのためだけに用意し、「ステージのセンターに立って輝きたい」というすみれの夢を叶えてくれた可可。そんな恩人とも言える存在がLiella!から欠けてしまうことこそが、すみれにとっては何よりも耐え難いことだったのかもしれないのです。

私の夢を叶えてくれたあなたの夢を、私も叶えてあげたいから。
私の夢が叶ったのにあなたの夢が叶わないかもしれないなんて、私には耐えられないから。
これからもあなたと一緒に、夢を叶えるための道程を歩みたいから。

無論、二年生五人だけでライブパフォーマンスを行ったとしても、「ラブライブ!」東京大会を勝ち進めるとは限りません。しかし、すみれは怖かったのでしょう。「ラブライブ!」東京大会で敗北してしまう可能性があるということが。可可がいなくなってしまう「これから」が訪れてしまう可能性があるということが。だからこそ「今の『みんな』」を切り捨ててでも、より確実に「これからの『みんな』」を掴み取ることが出来る手段を、すみれは選ぼうとしたのでしょう。


しかし、そんなすみれに対して、他でもない可可が示します。
「それは違うんだよ」と。

可可が「叶える物語」

可可「可可は、みんなで楽しく歌いたいです!」

可可「可可は、みんなと楽しく歌っていたいのです。それが、可可が夢見たスクールアイドルなのです」


かつての可可にとって、「スクールアイドル」は「叶えたかった夢」でした。見上げたスクリーンの向こう側でキラキラ輝く、憧れの結晶でした。しかし、今の可可にとっては違うのです。日本に来て、かのんたちと出会って、「ラブライブ!」優勝という目標へ向けて駆け抜けるこの瞬間こそ、可可が求めていたもの。彼女にとっての「スクールアイドル」は、もはや「叶えたかった夢」でも「これから叶える夢」でもない。可可の夢は「現在進行形」なのです。

そして、「スクールアイドル」として「現在進行形」の夢を叶えている可可には、さらなる想いが芽生えているのではないでしょうか。
「スクールアイドル」だからこそ、「『イマ』が最高」でありたいと。
「スクールアイドル」だからこそ、「最高の『イマ』」を駆け抜けたいと。


かつて、限りある時間に思いを馳せ、メランコリィに耽る果林に対して、エマと彼方は言いました。「昨日や明日のことで悩んでたら、楽しい『イマ』が過ぎちゃうよ」・「毎日『イマ』を全力で楽しんでいけば、きっとさみしいだけじゃない未来も来てくれると思うよ」と。

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可可も、エマや彼方と同じ想いを抱いているように、わたしには思えるのです。
彼女にとっても「ラブライブ!」で結果を残せず、スクールアイドルを続けられなくなるのは怖いはず。それでも、可可は信じているのでしょう。来るかどうかもわからない未来に怯えて立ちすくむより、「『イマ』が最高」であるために精一杯走り抜いて、この瞬間を目一杯輝くことこそが「スクールアイドル」としてあるべき姿なのだと。
そして、可可にとっての「最高の『イマ』」とは、「九人」であるLiella!が「今の『みんな』」としてキラキラ輝き、「ラブライブ!」優勝を成し遂げるために全力で駆け抜けることなのではないでしょうか。「みんなで楽しく歌いたい」という可可の言葉にはそのような想いが込められているように、わたしには感じられるのです。


かつて、神話に名を残したスクールアイドルは言いました。「限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドルが好き」と。そして、彼女たちは高らかに、晴れやかに、胸を張って歌いました。「だってだって、いまが最高!」と。
「スクールアイドル」に人一倍の情熱を注ぎ、誰にも負けないくらい「スクールアイドル」が大好きな可可だからこそ、九人の女神が見出した「真理」に触れることが出来たのではないだろうか。わたしには、そのように思えてくるのです。

こぼれ話

「先導者」であり続けて、「スクールアイドル」であり続けて

悠奈「一回一回を、これが最後ってつもりで挑んだほうがいいよ。じゃないと……、気づいたときには終わってる……」

ウィーン・マルガレーテに敗北し、「ラブライブ!」連覇への夢が閉ざされたSunny Passion。彼女たちの「スクールアイドル」としての「物語」は、ここで幕を閉じるのです。しかし、(思わず涙をこぼしながらも)かのんたちに対してアドバイスと激励を送るふたりの姿からは、Sunny PassionがLiella!にとっての「先導者」であるということを強く印象付けてくるかのように思えてきます。

とは言え、彼女たちは「先導者」である前に「スクールアイドル」なのです。「ラブライブ!」連覇という夢が断たれた悠奈と摩央の胸中は、察するに余りあるんですよね。それでも、子供たちからの「ありがとう」という言葉は、「神津島の『みんな』」のためにスクールアイドルとして歩んできたふたりにとって何よりの称賛であり、救いの言葉だったのではないかと、わたしには感じられるのです。

中須(初期型)案件

夏美「大会当日、この液体をあの子の飲み物に一滴たらせば、その瞬間、私たちの決勝進出は決定ですのー……」
四季「ブイ」

なんでゲスい方向に意気投合してるんだ、お前ら。

今回のここ好きポイント

かのん「一年生、頑張ってるよ? この前のステージだって、私たちと一緒のステップ、出来てたし」
千砂都「それはもちろんわかってる。でも……」
すみれ「出来てるのと勝てるかどうかは、また別の話ってことでしょ?」

浦の星女学院理事長の、「努力の量と結果は比例しません!」というセリフを思い起こさせるなという気持ち。

今回のここ好きポイント その2

激昂するかのんと対峙することになり、それでもなお、彼女から目を逸らさずに向き合うすみれ。「ワルモノ」としての矜持と誠意を感じさせられるなといったところがある。




「スーパースタート!」の号令とともに、「ラブライブ!」東京大会突破への想いをより一層強くし、さらなる加速を付けて走り出すかのんたち。一度は敗北を味わった大舞台への挑戦。その「物語」がいかなる結末を迎えるのか、今から期待感が高まるところです。
……とは言ったものの、次回のストーリーについては、これまた「読めない」予告が来たものだな、という気持ちが出てくるんですよね。しかしながら、それはそれで期待感が「倍率ドン、さらに倍!」になってくれるので、むしろどんと来いといったところではありますが。

はてさて、次回はどうなることやら。




ラブライブ!スーパースター!! 二期第八話「Chance Way」感想 ~歌おうよ、一緒にハシャごう~

皆様、こんにちは。
空高く舞うトンボの群れに秋の訪れを感じさせられる今日この頃ですが、進捗いかがですか。


そんなに「ラブライブ!」が好きになったのか、フジテレビ二ヶ月ぶり三度目)
「まさか、ニジガクのみならずLiella!の単独ライブまで放送するとは……」という気持ちが出てくるんですよね。てっきり、フジテレビはニジガク推しなのだとばかり……。
キャスト三人によるトークパートが思った以上のボリュームで、その点においては意外性込みの満足感がありましたが、ライブパートにおいてソロ曲を全カットしてきたのには良くも悪くも度肝を抜かれたというところがあります。1stアルバムに収録されたソロ曲の披露は、2ndライブのウリのひとつと思っていたところはあったんですけどね。「せめてもう二十分、尺が長ければ……!」と思わざるをえない。
それはそれとして、ニジガクのユニットライブやLiella!が出演した超次元音楽祭の前例から考えると、今回のライブも定期的に再放送してくれそうなので、その点においては純粋に楽しみなのです。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像はすべて「TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!! 二期』第八話」からの引用です。



広がり続ける「みんな」の環

ラブライブ!」優勝という目標へ向け、その第一歩として地区予選に挑むLiella!。
「みんなのために歌いたい」・「音楽でみんなを結びたい」・「みんなで喜びを分かち合いたい」という思いを胸に歩み続けるかのんたち。彼女たちが「『みんな』であること」にこだわり、それを大切にしているというのは、今までの感想でも触れてきたところです。
これまでの「スーパースター!!」二期のストーリー(特に第四話以降)においては「Liella!の仲間たち」という「小さな『みんな』」についてスポットを当て続けてきたというところが大きかったように思うのですが、今回のストーリーにおいては「Liella!」と「結ヶ丘の生徒」という「大きな『みんな』」にスポットを当ててきたなという印象があるんですよね。

学校の魅力を広く伝え、より多くの生徒を集めることによって学校を盛り上げ、生徒全員が誇れるような素晴らしい学校を作り上げようと、一致団結してオープンキャンパスを作り上げる結ヶ丘の「みんな」。そして、学校の「スーパースター」であるLiella!の「ラブライブ!」優勝という夢を叶えるため、かのんたちを全力でバックアップする結ヶ丘の「みんな」。
ひとつの目標に対し、手と手を取り合って取り組む「みんな」の姿は、恋やかのんが願い続けた「みんなが結ばれる」光景であり、それが色濃く描かれた今回のストーリーはそのひとつの到達点なのではないかと思えてくるのです。

かのん「Liella!の道が、結ヶ丘の道が、あなたと交わりますように!」

そして、かのんの視線は「さらに大きな『みんな』」へ向けられつつあるように、わたしには感じられます。「Liella!の仲間たち」でもなければ「結ヶ丘の生徒」でもない、画面の向こうにいる「あなた」=まだ出会ったこともない「みんな」へと向けたメッセージは、きっとその表れでしょう。
それは、オープンキャンパスというイベントを通して、たくさんの新入生に満ちあふれた「未来の結ヶ丘の『みんな』」を見たからかもしれません。あるいは、にぎやかで笑顔があふれる街に集う「名も知らぬたくさんの『みんな』」を見たことによって、「結ヶ丘がこの場所に作られたのは『道が集まり、ひとが集まる場所だったから』」という気づきを得たからかもしれません。
「Liella!の『みんな』」・「結ヶ丘の『みんな』」という枠組みを超えた「さらに大きな『みんな』」へと、その視線を向けつつあるかのん。それはきっと、まだ出会ったこともない「みんな」に歌を届け、これから出会うであろう「みんな」と想いを結ぶための新たな一歩へと繋がっていくことでしょう。「『みんな』であること」を大切にするLiella!にとって「より大きな『みんな』」の存在は、彼女たちにさらなる力を与えてくれるはず。かのんの、そしてLiella!の、スクールアイドルとしてのさらなる躍進に期待が高まりますね。

さらに言うなら、ウィーン・マルガレーテがLiella!のライブステージを訪れていたということについても、示唆的なものを感じさせるなといったところがあるんですよね。
「孤高のソロアイドル」。ウィーンを表現する言葉として、これ以上のものはありません。Liella!のライブパフォーマンスを見守る「みんな」の環に入ることなく、あまつさえそこから背を向けるかのようなその姿も、「孤高のソロアイドル」というイメージをさらに印象付けてくるかのように思えてきます。たった「ひとり」で「ラブライブ!」に挑む彼女は、「みんな」であることにこだわるLiella!と対極的な存在であるといっていいでしょう。思い返せば、ウィーンが本格的にストーリーに関わってきた第三話は、Liella!と結ヶ丘の生徒たちの関係性にスポットを当てたエピソードでもあったんですよね。このことからも、「ひとり」であるウィーンと「みんな」であるLiella!の対比関係を感じさせられるところはあります。「ひとり」と「みんな」の対比関係によって、「『みんな』であること」を大切にするLiella!をより色鮮やかに描こうとするシナリオ上の意図が見えてくるようにも思えてくるんですよね。
ウィーン・マルガレーテとLiella!。「ひとり」と「みんな」をそれぞれ象徴するふたつのスクールアイドルは、これからどのような道を歩んでいくのでしょうか。そして、ふたつのスクールアイドルが歩む道はどのように交わっていくのでしょうか。今後の展開に注目していきたいところです。


そして、「『みんな』であること」にこだわり続け「みんな」とともに歩み続けるLiella!は、「ラブライブ!」優勝を成し遂げ、「みんなで喜びを分かち合」うことが出来るのでしょうか。かのんたちの歩む道を、期待とともに見守ることにしましょう。

こぼれ話

うたうたいがうたうばわれてうたうたえぬ

千砂都「……あれえ?」

「ライブを行うと、Liella!ばかりに注目が集まってしまう」という指摘を受け、オープンキャンパスでのライブ開催を見送ることにしたLiella!。「結ヶ丘を盛り上げるため」というのがスクールアイドルをやるうえでの大きな目的であるかのんたちにとって、自分たちにばかり注目が集まるのが本意ではないというのは、容易に想像がつくところです。
しかし、オープンキャンパス当日。Liella!のもとを訪れたのは、未来の新入生たちではなく閑古鳥の群れだったのです。歌や振付、そしてそれらが織りなすライブパフォーマンスはスクールアイドルにとって最大級の「言葉」と言えるもの。その「言葉」を奪われたスクールアイドルはここまで脆い存在となってしまうのかと考えると、なかなか興味深いところだなという気持ちが出てくるんですよね。本人たちからしてみれば興味深いどころの騒ぎではないのでしょうが、それはそれ、これはこれ。

そりゃあ、気心知れた人間同士で組んだほうがやりやすいだろうけど

理事長「生徒会書記、桜小路きな子」
きな子「はいっす!」
理事長「続いて会計、七草ナナミ」
ナナミ「はい!」

「完全に身内人事じゃねーか!!」って、ゲラゲラ笑いながら見る羽目になってしまったところはある。あるいは、新規にキャラクタをデザインするのが面倒臭かったのだろうか。そういえば、「無印」も「サンシャイン!!」もメインキャラ以外の生徒会メンバって全然出てこなかったような……?

夏美「今までにない新しい人選ですの」
メイ「学校のために、音楽科以外のひとも入れたほうがいいって、恋先輩が」

さらに言うなら、「『今までにない新しい人選』って言ったって、今までの生徒会は恋のワンオペだったのでは……?」というツッコミが発生しそうになるところまであるんですよね。

仕込み、再び

グループ名決選投票の最終候補を仕込むの、久しぶりに見た気がする。

gs.dengeki.com

今回のここ好きポイント

きな子「結ヶ丘のシンボルっすか?」
かのん「うん。例えば雪国の学校なら雪のイメージだし、海の近くにある学校なら海だろうし」

なんとなく、Saint SnowAqoursを思い起こさせるフレーズ。

今回のここ好きポイント その2

きな子「あっちも! こっちも!」

「わたしが原宿に行ったときも、こうやって写真取っているひとを見かけたなあ……」という気持ち。ドラマの撮影までは、さすがに見かけなかったけど(まあ、年末でしたしね)

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無事に地区予選を突破し、東京大会へと進出したLiella!。次回以降のストーリーでも彼女たちの躍進が期待出来そうですが、次回予告の最終カットから不穏さを感じてしまうのは、きっとわたしだけではないはず……。

次回や、いかに。




ラブライブ!スーパースター!! 二期第七話「UR 葉月恋」感想 ~ひとりぼっちじゃないよ、描こうよ~

皆様、こんにちは。
猛暑も少しずつ鳴りを潜め、秋支度の気配も感じられる今日この頃ですが、進捗いかがですか。


【朗報】「ちょこっとリエラ」、無事に確保。

発売日にアニメイトまで足を運んだら、フツーに売っていました。さすが専門店だ、なんともないぜ。


それはそれとして、このニュースには「そうきたか……!」という気持ちが真っ先に出てくるんですよね。
「『ラブライブ!』のアニメシリーズにはミュージカルの文脈が適用されている」というのは様々なところで耳にしてきたのですが、まさか本当に「じゃあ、ミュージカルやろう!」となるとは……。発想の柔軟性で負けた、と言わざるをえない。
大阪・兵庫が舞台であるというのも、宝塚を意識しているのが素人目にもわかりやすくて「なるほどね」を感じさせるところです。
何はともあれ、今の段階では続報待ちということになるんですよね。わかります。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像は注記がない限り「TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!! 二期』第七話」からの引用です。



ひとりじゃ出来ないことも、一緒なら出来るはずだよ

理事長「だからそろそろ書記や会計も入れて、生徒会をちゃんと作ったほうがいいと忠告したのに。あの子、まだ生徒も少ないからって、ずっとひとりで……」

恋「お願いしますっ! 誰にも言わないで下さいっ! このことは、誰にも……!」
メイ「い……、いや、ちょっと……」

新入生を迎えて増加の一途を辿る生徒会業務を全部ひとりで抱え込み、オーバーワークに陥ってしまった恋。
ゲームにのめり込んだ挙げ句、スクールアイドル活動にまで支障を来す羽目になってしまい、そのことに危機感を持ちながらも仲間たちに事情を打ち明けられなかった恋。

今回のストーリーにおける恋は、とにかく「仲間に頼るのがヘタクソ」という部分が強調されていたように感じられます。それは、恋の「生真面目で責任感が強い」という気質の裏返しであると同時に、彼女が知らず知らずのうちに「イメージ」に固執してしまっていたことの表れであるように、わたしには思えてくるのです。


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自分は結ヶ丘設立者の娘なのだから、亡き母の遺した学校を盛り上げ、素晴らしいものにしなくてはならない。
自分は結ヶ丘の生徒会長なのだから、すべての生徒にとって模範になるような人物でなければならない。
そして、これらは「自分ひとり」に与えられた責務であり、「自分ひとり」に期待されていることであり、「自分ひとり」で成し遂げなければならない目標である。

恋の胸中には、そのような「イメージ」があったのではないでしょうか。そして、彼女がこの「イメージ」に固執してしまったからこそ、キャパシティオーバーを起こした生徒会業務やゲームにハマったがゆえの寝不足といった問題をすべて「自分ひとり」で抱え込み、その結果としてドツボにハマる羽目になってしまったのではないでしょうか。
さらに言うなら、「アニメニジガク」一期第六話において、かすみが璃奈に対して「ダメなところも武器に変えるのが、一人前のアイドルだよ」と語りましたが、「生真面目で責任感が強い」という「武器」が「ダメなところ」に反転してしまっていたのが、このときの恋の状況であったようにも思えてきます。

恋「仮にも私は生徒会長。この学校をまとめる存在でなければいけません。こんなことがバレた日には……!」

このシーンにおいても、恋は「かのんたちに幻滅されるのを恐れている」わけなのですが、これは「仲間たちの期待に応えられないことに恐怖を感じている」ことが反転して出力された結果であるようにも感じられてくるのです。


しかし、忘れてはなりません。恋が歩んでいる「物語」は「ラブライブ!スーパースター!!」なのです。
「『みんな』のために歌いたい」・「音楽で『みんな』を結びたい」・「応援してくれる『みんな』で勝利する喜びを分かち合いたい」と願い、歩み続けるLiella!の「物語」なのです。

すみれ「かのんが整理手伝ってって言うから」
夏美「動画で記録も一発管理!」

かのん「これ、ソロプレイは苦行だって言われてるよ?」
恋「えっ! そうなのですか?!」
可可「協力プレイで打ち倒しましょう! 可可はサポートを担当します!」

膨大な生徒会業務も強大なボスキャラも、「自分ひとり」で立ち向かわなければいけないなんてことはない。嬉しいことや楽しいことを「みんな」で分かち合えるなら、悩みや困難だって「みんな」で分かち合えば、きっと乗り越えることが出来る。「自分ひとり」ではなくて「みんな」であるからこそ実現可能なことが、きっとある。
それは、「みんな」であることを大切にするLiella!らしい精神性だなと、わたしには感じられるのです。

恋「お母様の作ってくれた学校は、私にとても素敵な出会いを与えてくれました」

その精神性は、恋にもきっと伝わったはずなのです。
結ヶ丘設立者の娘だからと言って、結ヶ丘の生徒会長だからと言って、全部を「自分ひとり」で抱え込む必要なんてない。手を取り合って、助け合って、同じ道を一緒に歩む仲間がいてくれるのだから。
恋がそれに気づいたとき、彼女の「イメージ」はアップデートされたのではないでしょうか。そして、そのアップデートも「みんな」がもたらしてくれたものであると言えるでしょう。


「イメージ」と「『みんな』であること」。
今回のストーリーは、このふたつのポイントにおいて「スーパースター!!」二期らしさに満ちあふれたエピソードであるように、わたしには感じられるのです。

こぼれ話

「らしさ」の発揮

かのん「力になりたいの。恋ちゃんがお母さんから受け継いだこの学校を、私も一緒に盛り上げていきたい!」

前回に引き続いて、今回のストーリーも「誰かのため」を思って「誰かのため」に行動することが出来るかのんの「らしさ」が発揮されていたなと思ったところはあります。あらかじめ理事長に話を通しておく周到さを見せてきたのには、さすがに舌を巻きましたが。

また、「仲間に頼ることが出来るかのん」を描くことで対比的に「仲間に頼るのがヘタクソな恋」が描かれているというのは、ベタながらも上手いなと感じられるんですよね。

取り越し苦労でしたの

夏美「そうですの! マニーがもったいないですの!」
かのん「相変わらずだね……」

それはそれとして、かのんたちのおかげで新たな「夢」を手に入れた夏美ですが、「『マニー』を稼ぐこと」への情熱も忘れてほしくはないな、と思ってしまうのはわたしのワガママでしょうか。

ラブライブ!スーパースター!! 二期第六話「DEKKAIDOW!」感想 ~白いハート染めろ、ビタミンSUMMER~ - メガネ(裏)

「マニー」への情熱は忘れていないようなので、ひと安心といったところですの。

夏美「スクールアイドルを夢と定めた以上、私のマニーとっ! インフルエンサーのっ! 知識を総動員して……、Liella!を全力サポートしますの!」

インフルエンサー」かどうかについては、議論の余地があると思いますの。

ある種の「手癖」を感じさせられる

ギャグテイスト強めなエピソードということもあってか、いわゆる「顔芸」も数多く披露されていた今回のストーリーですが、「みんな年頃の女の子なんだから、顔芸をカマさせるのはほどほどにして差し上げろ……!」という気持ちになってしまうところはあるんですよね。まさか、千砂都まで犠牲になるとは思わなかったなあ……、という苦笑いまで出てくる。

(「ラブライブ!スーパースター!! 二期」第一話より)

「第一話から、すでにその傾向はあったでしょ」と言われれば、「それはそう」と言わざるをえないのですが。

今回のここ好きポイント

四季「恋」

四季「……恋」

大事なことなので、二回言いました。
「恋(れん)だけに、恋(こい)」というフレーズも喉元まで出てきたけど、かろうじて飲み込んだ。




ギャグテイストでありながら「スーパースター!!」二期らしさにあふれた今回のストーリーに続くのは、次回予告の内容からは全く展開が「読めない」ストーリー。もはやノーヒントと言っても過言ではない。いよいよ「ラブライブ!」に挑むLiella!が描かれていくのであろうという想像はあるのですが、判断材料が少なすぎて想像の域に達しているのかどうか……。
しかしながら、全く「読めない」からこそ生まれるワクワクも、そこにあるのは確かなのです。そういう意味においては、次回が大変楽しみになって……、


お預け……! 圧倒的お預け……!
おのれ、新型コロナウイルスめ……!




ラブライブ!スーパースター!! 二期第六話「DEKKAIDOW!」感想 ~白いハート染めろ、ビタミンSUMMER~

皆様、こんにちは。
安定しない空模様に、どことなく季節が移り変わる気配を感じさせられる今日この頃ですが、進捗いかがですか。


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LINEでも句点を使っているダイヤに「なるほどね」を感じる。ダイヤさんはちゃんとしてるんです。
それはそれとして、この手のレシピを見るたびに「乳脂肪が加われば、だいたいなんでも美味いでしょ……」という気持ちが出てきて良くないなというところはあります(実際に美味いんでしょうけど、わたしは脂肪分を摂り過ぎると体調を崩すタチなので……)


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像は注記がない限り「TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!! 二期』第六話」からの引用です。



夢はひとりで見るより「みんな」で見るほど強くなる

夏美「だから、目標なんてないんですの!」

かのん「夢がないなら、みんなと一緒に同じ夢、追いかけてみない?」

自分には夢も目標もない、と嘯く夏美。そんな彼女に、かのんは言います。「それなら、みんなと一緒に同じ夢を追いかけようよ」と。

この「『みんな』と一緒に」という考え方、ものすごく「今のかのん」らしいなと感じられるところがあるんですよね。
思い返せば、第三話におけるライブ直前に「センターは、ここにいる全員。そして、結ヶ丘の生徒全員」と語ったり、第五話では学園祭でのライブに一年生を含めたフルメンバで立つことを主張したり、今回のストーリーでは一年生が独自行動を取ったことに思い悩んだりと、「スーパースター!!」二期になってからのかのんは「『みんな』である」ことに一期以上にこだわっているように感じられます。それは「みんなのために歌いたい」・「音楽でみんなを結びたい」・「応援してくれるみんなで勝利する喜びを分かち合いたい」というのがLiella!のスタイルだから、というだけではないように思うのです。


「スクールアイドルになりたい」という情熱を胸に秘め、はるばる異国よりやってきた少女と、手を取り合ってステージに立ったように。
「ステージのセンターに立って輝きたい」と願い続けた少女に、「欲しかったら奪いに来てよ」と挑戦じみたスカウトをしたように。
泣き虫で弱虫な少女のために、いじめっ子相手に果敢に立ち向かったように。
「亡き母の遺した学校を守りたい」と、たったひとりで奮闘を続ける少女に、優しく手を差し伸べたように。

かのんはいつだって、「誰かのため」を思って「誰かのため」に行動することが出来るひとである。大げさに言い換えるなら、かのんは「みんな」に幸せになって欲しい=「最高の『未来』」を手に入れてほしいと思っている。
そのように、わたしには感じられるのです。

かのん「私もいろいろ挫折してきたよ。結ヶ丘の音楽科に入るって夢を持ってたけど、それは失敗しちゃって……」

そしてかのんは、「『夢』に向って走り続けること」の大切さを信じている。

それはきっと、「スクールアイドルになる」という「夢」を、「幼馴染の隣に立つのにふさわしい存在になる」という「夢」を、「亡き母の遺した学校を守り、盛り上げていく」という「夢」を、「ステージのセンターに立って輝く」という「夢」を叶えてきた仲間たちを、一番近くで見てきたから。
何より、かのん自身が「結ヶ丘の音楽科に入る」という「夢」を叶えられないという「敗北」を味わいながらも、仲間たちと出会って新たな「夢」を手に入れることが出来たから。みんなと一緒に「夢」を追いかける楽しさを知ることが出来たから。そして、「夢」を叶えるために「最高の『イマ』」を精一杯走り抜けることが、「最高の『未来』」に繋がっていくと信じているから。

「みんな」に「最高の『未来』」を手に入れてほしいと願っていて、その「みんな」にはもちろん夏美も含まれていて。
だからこそ、かのんは「夢なんてない」と語る夏美のことを放っておくことが出来なかったし、「夢がないなら同じ夢を一緒に追いかけよう」と手を差し伸べることだって、彼女にとってはごく当たり前のこと。わたしには、そのように思えてくるのです。

そして、そのような精神性こそが彼女を「Liella!のセンター」、そして「『ラブライブ!スーパースター!!』の主人公」たらしめているのかもしれません。

夢破れてマニーあり

夏美「私はこれまでたくさんの夢を見てきて、何も叶わないってわかったんですの」

幼少時から様々な「夢」を持ちながらも挫折し続け、ついには「夢」を持つことすらあきらめてしまった夏美。そんな彼女が辿り着いた道が「『マニー』を稼ぐこと」でした。
今回のストーリーにおいて「命よりも大切なマニーが……」などと言ってはいましたが、夏美にとっての「マニー」とは単純に「通貨として価値が認められているもの」とか「労働の対価」として考えているとは思えなくなってきたところが、わたしにはあるんですよね。
どんなに頑張ったとしても、「夢」を叶えられるとは限らない。もしかすると、自分には叶えることが出来る「夢」なんてないのかもしれない。しかし「マニー」ならば、頑張ったら頑張った分だけ稼ぐことが出来る。自分が頑張ったことに対する「カタチのある成果」として実感することが出来る。そのようなところが、夏美にとって魅力的だったのではないかと、わたしには思えてくるのです。ある意味では、夏美にとって「マニーを稼ぐこと」は「夢を叶えること」の代償行為であり、「夢を叶えること」をあきらめてしまった彼女に残された最後のアイデンティティだったのかもしれません。

夏美「見つけたかも……。私の……、夢!」

それはそれとして、かのんたちのおかげで新たな「夢」を手に入れた夏美ですが、「『マニー』を稼ぐこと」への情熱も忘れてほしくはないな、と思ってしまうのはわたしのワガママでしょうか。
他のLiella!メンバに負けず劣らずの強烈な個性は唯一無二と言っても過言ではないですし、「マニー」への情熱をそのままに「夢」へ向かっていく推進力が加われば、彼女はきっとどこまでも駆け抜けていけるスクールアイドルになるのではないだろうか。わたしには、そのように感じられるのです。

期待しようではありませんか。「ラブライブ!」という新たな舞台で、夏美が思う存分暴れまわることを。

こぼれ話

さりげなくとも新たな気づき

恋「何も言わずに待つのも、上級生として必要なことです」
すみれ「私たちもさらにレベルを上げて、ギャラクシーな目標になるのよ!」

「みんな」であることを大切にしているかのんだからこそ、「みんな」が与えてくれる気づきを素直に受け止めることが出来るという点については、ある種の一貫性を感じた部分はあります。同じような構図は「スーパースター!!」二期第三話において、級友たちから「Liella!は結ヶ丘のスーパースターなんだよ」と語られるシーンでも見受けられましたよね。

かのん「あっ、東京のみんなにはナイショね」

一方で、そのような気づきを得ていながら、父親に忘れ物を届ける用事にかこつけて一年生の様子を見に行ってしまうところも、それはそれでかのんらしいなと思うところはあります(本人も自覚していたからこそ、口止めしたんでしょうし)
それはそれとして、このシーンのかのん、なかなかのあざとさですね……。澁谷かのん、意外とそういうところがある。

予想はハズレるもの

夏美「なぜこんなことに……?」
メイ「なんだ、覚えてないのか? きな子の家で集中合宿するって決めただろ?」

てっきり、一年生組の北海道行きは夏美の企みによるものだとばかり……。
きな子たちの「かのんたちに追いつけるほどの実力と自信を手に入れて、Liella!の力になりたい」という決意が想像以上のものだったと思わされたというのもあるんですよね。

そして「かのんたちのスゴさ」がわかってしまうからこそ自信が持てないまま思い悩み、立ち止まってしまうきな子たちと違って、「かのんたちのスゴさ」を知らない=「無知」だからこそ可能な「無理・無茶・無謀」(もう少しポジティブに言い換えるとすれば「蛮勇」あたりでしょうか……?)がきっとあるはずなのです。むしろ、それこそが現在の夏美に期待されている役割であるように、わたしには感じられます。

ラブライブ!スーパースター!! 二期第五話「マニーは天下の回りもの」感想 ~胸を張るのってムズかしいね~ - メガネ(裏)

そして、夏美の「無理・無茶・無謀」が思っていたほどには発揮されなかったなという印象があり、それについても予想外だったと感じたところはあります(序盤はむしろ振り回される側だったのでは……?)

彼女のノリが体育会系のそれなのは以前からわかっていたことではあるが

千砂都「これだけ出来るなら、自信つけるためにハードル上げていいかもって……。ふふふっ」

きな子たち一年生が当初の想定以上に「出来る」ことが判明するや否や、自分たちと同じステップを練習させようとする千砂都には、「そうだよな、キミはそういうキャラだよな!」という気持ちが出てくるところはあります。「ふふふっ」じゃあないんだよ、「ふふふっ」じゃあ(やっていることのベクトルが「スーパースター!!」一期第十一話のそれと同じなのでは……?!)

まあ、「みんなが同じレベルに達すれば全員の自信になる」という恋の言葉には「なるほどね」と思わせるところもありますし、先輩の期待に応えてきっちりステップをモノにしてきたきな子たちには「やるじゃん!」の一言が真っ先に出てくるんですよね。
この成功体験が一年生の「自信」に繋がったというのを、もう少し時間をかけて描写してくれたほうが個人的には好みだったかなと思うところはありますが(きな子たちがいかにして「自信」を獲得していくか、というのは前回のストーリーのポイントとしてあったと思いますし)、それはそれ、これはこれ。

今回のここ好きポイント

四季もこういう表情をするんだなと、意外に思ったところはあります。

今回のここ好きポイント その2

四季「Reverse……!」

巧妙なステマなのでは




九人目のメンバ・夏美を加えて、より一層のパワーアップを遂げたLiella!。学園祭でのライブも成功に終わり、これから「ラブライブ!」優勝へ向けて駆け抜けていく彼女たちの活躍に期待が……、


恋「やりました! また一位です!」
かのん「すっかり夢中だね……」
(「ラブライブ!スーパースター!! 二期」第五話より)

その要素を拾ってくるの?!
エピソードタイトルだけをみるとずいぶんと胡乱なものが出てきたなと思ってしまうところですが、「スーパースター!!」一期第十話の前例もあるので、油断は出来ないという気持ちもあるんですよね。

さあ、どうなる、次回。