ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第十二話「エール!」感想 ~心は、きっと繋がっているから~

皆様、こんにちは。
大気が徐々に熱気を帯び、本格的な夏支度を整えつつある今日この頃ですが、進捗いかがですか。


と言うわけで、配信で参加しました。
ライブパートでの「未来予報ハレルヤ!」は、カメラワークによってBパートにおける各メンバのツーショットをきっちり再現していて、ワザマエを感じましたね。
また、「心キラララ」はそのライブパフォーマンスに正統派にして王道、そしてド直球のアイドル性を感じられ、これまた好印象です。Blu-ray特典曲ということで、披露される機会が少なそうなのが惜しまれるところ。
その他にも「Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!」や「Dreaming Energy」、「未来は風のように」といった、個人的に好きな楽曲が多く採用されたセトリだったので、そういう意味ではなかなか満足感が高いライブでした。
それはそれとして、ファンミーティングパートの「原宿カワイイ会議」コーナーについては「設問で合わさせる気がなければ、回答者も合わせる気ないでしょ……」という気持ちになってしまったのですが、それについてはここだけの秘密ということにしておいて下さい。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像はすべて「TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期』第十二話」からの引用です。



それは「先導者」へと至る道

「はじめまして。私はロンドンの公立学校に通う十六歳の学生です。先日、友達と一緒にスクールアイドルフェスティバルの動画を観て、歩夢ちゃんに『トキメ』いてしまいました……」

前回のストーリーラストにて、歩夢に届けられた一通のメール。それは、遠く海を越えた地・ロンドンからのファンレターでした。誰だ、「『しょーもない』結末が待ち受けているのかも」なんて言ったのは……!

しかし、冷静になって文面を見たときに目に飛び込んできたのが、下方に見切れた「セキュリティ通知」の文字列。これはもしかすると、想像以上に「しょーもない」結末が待ち受けているのかもしれない。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第十一話「過去・未来・イマ」感想 ~ヒカリを目指して、出発!Ready Go!~ - メガネ(裏)

わたしだった。てへギャラ。

それはそれとして、ロンドンより届けられたこのファンレターからは、「スクールアイドル・上原 歩夢」の成長を強く感じさせられるんですよね。侑に背中を押してもらわなければスクールアイドルとしての第一歩を踏み出せなかった歩夢が、その活動を通して確かな成長を果たし、ついには国境を越えて「トキメキ」を届けられる「先導者」としての資質を開花させるまでに至ったのだ。そのような気持ちまで出てきて、思わず胸が熱くなります。

歩夢「驚いた? 侑ちゃんもどんどん進んでくれなきゃ、置いてっちゃうんだから!」

そして、(彼方の後押しを受けて)「『スクールアイドルはすごい』って伝えるために」ロンドンへの留学を決意する歩夢。自らの行動を以て作曲コンクールへの挑戦に二の足を踏む侑の背中を押すその姿からも、彼女が持つ「先導者」としての力強さが伝わってきます。

確かに、今回のストーリー中盤において彼方に相談していた時点での歩夢は「侑と離れ離れになるのが怖い」という思いから、留学に対しての不安を隠しきれない様子でした。しかし、以前まで(具体的には「アニメニジガク」一期中盤くらい)の彼女であれば、このような状況になったら迷うことなく「侑と一緒にいる」ことを選んでいたんじゃないのかなと思うところがあります。それでも、今の歩夢は見知らぬ誰かの助けになるために(一時的にとは言え)侑とは違う道を歩む決断をすることが出来るようになったのです。こういったところからも、歩夢が今まで歩んできた「スクールアイドル」としての一歩一歩の大きさが垣間見えてくるように感じられるんですよね。


「アニメニジガク」一期第一話において、せつ菜のライブを見て「トキメキ」を受け取り、侑に背中を押されてスクールアイドルになった歩夢。そんな彼女が、今度は誰かに「トキメキ」を届けるとともに、侑の背中を押す。
今回のストーリーにおいては、歩夢の「先導者」としての成長を、存分に実感させてくれたなというところがあります。

たとえ、遠く離れても

歩夢「……離れてしまうのが、怖くて」

いつか来るであろう「終わり」。それは、(前回のストーリーで触れられたように)彼方たち三年生にだけ訪れるものではありません。そして、歩夢と侑にとっての「終わり」は「ふたりの別れ」という形で訪れるものなのかもしれません。
これまで、お互いにその背中を押して、お互いを応援し、支え合いながら進んできた歩夢と侑。しかし、たとえ「これからもそうありたい」と願ったとしても、その望みが叶うとは限りません。歩夢が「このままお互いが進めば進むほど距離は離れていって、そのうち同じ場所にはいられなくなってしまう」と語るとおり、お互いに叶えたい「大好き」が違う以上、いつかはそれぞれが違う道を歩む日が来るのかもしれないのです。
大切なひとの「『大好き』を叶えたい」という気持ちを応援したいのに。その背中を押してあげたいのに。その行為は、ふたりが離れ離れになる未来に繋がりかねない。なんというジレンマでしょう。


彼方「スクールアイドルはそれぞれ学校が違うし、ファンもそれぞれやりたいことは全部違うけど、それでも、同じものを好きになれば仲良くなれるし、力を与え合える」

「それでも」。
いつか来るかもしれない「終わり」を前にして立ちすくむ歩夢に向けて、彼方は「それでも」と言うのです。

歩夢は「スクールアイドル」として。侑は「音楽家」として。
たとえ、ふたりの叶えたい「大好き」がそれぞれ違っていたとしても、その「大好き」はスクールアイドルから受け取った「トキメキ」から生まれたものだということに、変わりはないのだから。
たとえ、それぞれが違う道を歩む未来が来るとしても、同じ「トキメキ」から生まれた「大好き」を持っているふたりなら、きっとその心はいつまでも繋がっていられるのだから。

彼方「背中を押して距離が離れたって、押してくれた手のぬくもりは残るよ」

「押してくれた手のぬくもり」。
そのぬくもりはきっと、今まで歩夢と侑がお互いのことを思い合い、育んできた絆の証明であり、心の繋がりの結晶でもあるのでしょう。


上記ツイートは「アニメニジガク」一期十二話について言及したものなのですが、歩夢と侑の関係性が「同じ場所に立ってお互いを見つめ合う関係」から「違う場所に立っていても同じ場所に向かっていける関係」になっていく物語が「アニメニジガク」一期だとするなら、そこからさらに「違う場所を目指すとしても心は繋がり合っている関係」へとアップデートされていく物語が「アニメニジガク」二期なのかもしれない。わたしには、そう感じられてくるのです。


かつて、ひとりの英雄は言いました。「同じ道を往くのはただの仲間にすぎない。別々の道を共に立って往けるのが友達だ」と。
歩夢と侑が踏み出す一歩は、ふたりが「友達」として踏み出す新たな一歩でもあるのかもしれません。

こぼれ話

数多の思いが込められた「エール!」を

彼方「『ラブライブ!』東京予選に出てるみんな! 今日、私たちは会場には行けないけど、今から気持ちを届けたいと思います!」

ラブライブ!」東京予選に挑むスクールアイドルたちに、ニジガクメンバやスクールアイドルのファンから向けた「エール!」。

彼方「ふたりならきっと大丈夫!」

侑と離れ離れになることに恐れを隠せない歩夢に、彼方から向けた「エール!」。

歩夢「もし失敗したら……、励ましてね。私もそうするから!」

作曲コンクールへの挑戦に対して不安を覚える侑に、歩夢から向けた「エール!」。

しずく「ファーストライブに込める思いが、またひとつ増えましたね」

そして、新たな一歩を踏み出すことを決意した歩夢と侑に、ニジガクメンバから向けた「エール!」。


本放送直後は「ニジガクとスクールアイドルのファン⇒スクールアイドル」の「エール!」と、「歩夢⇒侑」の「エール!」という「ダブルミーニング」なのかなと考えていたところがありました。しかしながら、二回、三回と視聴を繰り返すごとに「エール!」の新たな意味を見出すことが出来て、これもまた、今回のストーリーの味わい深さなのだろうなと感じられたんですよね。

今日もかすみんが可愛い

かすみ「『かすみんと、可愛い年末過ごしませんか?』とか、どうですか?」

かすみ「これで行きましょう! 題して『スクールアイドルみんなで応援プロジェクト』、スタートです!」

だいじゅうにわもかすみんがたくさんうごいていてとてもかわいかったのでよかったです。

今回のここ好きポイント

侑「コンクールって、『本気』のみんなが集まる場所じゃん? そんな中に、ただやってみたいだけの私が入っちゃっていいのかなって思うんだよね」

作曲コンクールへの挑戦を見送る理由について、歩夢に語る侑。その裏には(後に彼方に相談したときに語ったように)「大きな挑戦に対する恐れ」があったわけですが、歩夢に対して語ったこの思いもまた、侑の本心であるように思うんですよね。
音楽が「大好き」で、「大好き」に対してどこまでも真っ直ぐだからこそ、音楽に対して「本気」なひとたちに対しても敬意を払うことが出来る。
侑のこのセリフからは、そのような彼女の真摯さと誠実さが垣間見えてくるように、わたしには感じられるのです。

ちなみに、これは余談なのですが、侑が「大きな挑戦に対する恐れ」を見せるというのは「アニメニジガク」一期第十三話でも見受けられたんですよね。こういったところでキャラクタの一貫性を示してくれるのが、ささやかながらも上手いなと思わせてくれます。




「アニメニジガク」二期の物語も、ついに次回で最終回。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会にとって、これまでのスクールアイドル活動の集大成であり、これから踏み出す新たな一歩の象徴でもあるファーストライブ。彼女たちはきっと、このライブで「最高の『イマ』」を観せて(あるいは、魅せて)くれることでしょう。期待の高まりは、とどまることを知りません。
さあ、十二人とひとりの少女たちが紡ぐ「みんなで叶える物語」のクライマックスを、見届けようではありませんか。


ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第十一話「過去・未来・イマ」感想 ~ヒカリを目指して、出発!Ready Go!~

皆様、こんにちは。
梅雨空が着々と日本上空を侵食しつつあるようですが、進捗いかがですか(こちらの地域には梅雨がないので……)



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「あの青山なぎさだって、初回生放送のときはもうちょっと大人しかったはずだぞ……?!」という気持ちになりました。現場からは以上です。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像はすべて「TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期』第十一話」からの引用です。



「『イマ』が最高」であるために

エマ「でもね、果林ちゃん。昨日や明日のことで悩んでたら、楽しい『イマ』が過ぎちゃうよ」

彼方「そうだねえ。毎日『イマ』を全力で楽しんでいけば、きっとさみしいだけじゃない未来も来てくれると思うよ」

だんだんと近づいてくる「終わり」を目前にして、そこはかとなくメランコリィな様子の果林。そして、彼女を見守るエマと彼方。
そんな三年生トリオを主軸とした今回のストーリーにおいては、このふたつのセリフがすべてを語っているのではないかなというところがあるんですよね。

璃奈「体力つけて、応援してくれるみんなにもっと応えられるようになりたいから」

ランジュ「今、歩夢と侑に話を聞いてたの。どうしたらあなたたちみたいにパフォーマンス出来るのか、知りたくって」

スクールアイドルとしてさらなる高みを目指そうと互いに切磋琢磨していたり、

栞子「私……、生徒会長に立候補します!」

スクールアイドルという枠組みの外でも、夢を追いかけようとする後輩(まあ、この件については果林はまだ知らなそうですが)

女子学生A「でね、私、来年ニジガク受けようと思うんだ」
女子学生B「ええっ、私もだよ!」

そして、将来のことについて話し合う名も知らぬ少女たち。
そんな彼女たちを見て、果林は自分自身の「限りある時間」について思いを馳せてしまった(エマが言うところの「さみしくなっちゃった」)のでしょう。そして、彼方も「分かるよ、同じ気持ちだから」と同意したように、これは多くのひとにとって共感出来る感情なんだろうなと思うところがあります。

しかし、ここで彼女たちが立ち返るのは「私たちは『スクールアイドル』である」ということなんですよね。

彼女たちが「スクールアイドル」として活動出来るのは高校三年間というわずかな期間。しかし「無印」劇場版で穂乃果や絵里も語ったとおり、「限られた時間の中で精一杯輝こうとする」こそ、スクールアイドルは「スクールアイドル」たりうると言っていいのではないでしょうか。
「だってだって、いまが最高!」と、高らかに、晴れやかに、胸を張って歌い上げる。その姿は「スクールアイドル」としてのひとつの到達点であるように、わたしは思うのです。
そして「『イマ』が最高」であるように精一杯輝こうとしたからこそ、通り過ぎた「イマ」である「過去」は楽しくて充実したものであったわけですし、これから来る「イマ」である「未来」もきっと楽しいものになっていくのでしょう。


過ぎ去りし「過去」ではなく、未だ来ない「未来」でもなく。限りある時間だからこそ「イマ」を大切にして、「イマ」を最高にするために歩んでいこう。
エマと彼方が果林に語ったセリフは、そのような「スクールアイドル」としての精神性の現れであるように、わたしには感じられるのです。


「最高の『イマ』」を伝えるために

歩夢「私たち同好会のファーストライブ! すっごい面白いことが出来そう!」

いやはや、盲点でした。「なんでこの発想が出てこなかったのか……!」と、天を仰いでしまったところまであります。
おそらくこれは「アニメニジガク」一期、そして二期のこれまでのストーリーを通じて「『アニメニジガク』のライブ=スクールアイドルフェスティバル」という印象が、わたしの中に刷り込まれていたのが大きかったかなと思うところがあります。今回のストーリーでも再提示された「『ラブライブ!』を目指さない」というニジガクメンバの方針も、その印象を強くする要因だったのかもしれません。

果林「もし次に何かやるなら……、『イマ』の私たちを……」

そして、なぜスクールアイドルは「自らのステージを、自らの手でイチから作り上げる」のでしょうか。それは「自分たちの気持ちや思いを伝えるため」ではないでしょうか。自分たちで作り上げた歌や振付を、自分たちの言葉として昇華させることで、自分たちの気持ちや思いを伝える。そのために、スクールアイドルはステージに立つのでしょう。

ラブライブ!スーパースター!!第六話「夢見ていた」感想 ~いつもそばにいた、キミのまなざしが~ - メガネ(裏)

「イマ」の私たちを届けたいから。「『イマ』が最高」である私たちを伝えたいから。だからこそ「イマ」の同好会によるライブを通じて、みんなに気持ちを、思いを届けよう。「ありがとう」を、そして「大好き」を伝えよう。「スクールアイドル」として、精一杯「イマ」を駆け抜け、そして輝く私たちを観てもらおう。
これもまた、「スクールアイドル」としてのひとつの精神性であるように、わたしには思えてくるんですよね。

しずく「そう言えば、同好会だけのライブというのは、まだ開催していませんでしたね」

さらに言うなら、しずくたち旧同好会メンバにとっては「『アニメニジガク』一期第一話では実現出来なかったライブ」をついに開催出来るということで、また違った感慨深さがあるのだろうなと感じられるところがあります。


彼女たちはきっと「スクールアイドル」として、わたしたちに「最高の『イマ』」を観せて(あるいは、魅せて)くれることでしょう。
今から、期待が高まっていきますね。

こぼれ話

「勉強会」って学園モノだと定番シチュエーションだよね

せつ菜の提案によって、期末試験に向けた学年ごとの勉強会を開催することになった侑たち。この「学年ごと」というのが、なかなか新鮮な光景だったなと思ったところがあります。


特に、二年生組は「横の繋がり」が希薄という印象があったんですよね。「侑(あるいは、あなたちゃん)の存在ありき」なところが大きい歩夢はともかくとして、他の四人は他学年との交流のほうが多いような印象があります(愛と璃奈だったり、せつ菜とかすみだったり、ランジュと栞子だったり……)
それはそれとして、成績面を考えると、侑以外の四人は勉強会をしなくてもどうにかなりそうですよね……。頑張れ、主人公。

三年生組についても、「果林とエマ」や「エマと彼方」といったペアのほうが印象が強いところがあったんですよね。そういった観点から言えば、三年生トリオが中心となって展開していた今回のストーリーそのものが新鮮であったと言えるかもしれない。

あと、「アニメニジガク」一期第八話でもそうだったけど、一年生トリオが仲良しなのは見ていてほっこりする。これからは、ここに栞子も加わっていくのでしょうかね。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第七話「夢の記憶」感想 ~夢は、ふたたびはじまるよ~ - メガネ(裏)

一年生組は、光景として一番違和感がなかった印象なんですよね。このまま、四人で末永くわちゃわちゃしていてほしい。

今日もかすみんが可愛い

かすみ「てへ」

かすみ「次はもっといい点取るもん! ごーごーかすみん、がんばれかすみん!」

だいじゅういちわもかすみんがたくさんうごいていてとてもかわいかったのでよかったです。

今回のここ好きポイント

「ただの立像ですが、何か?」みたいな顔をして居座るユニコーンガンダムさんには、(そういうシーンではないにも関わらず)笑いが出てくる。制作会社が同じだから出来る暴挙でしょ、これ。


今回のここ好きポイント その2

栞子「動物の話ですか?」
璃奈「ううん、テストの話」

これが「にじよん」だったら、栞子の頭上に大きなクエスチョンマークが浮かんでいる。




「単独ライブ開催」という最後の縦軸を得て、物語もいよいよラストスパートを迎えようとする「アニメニジガク」。
縦軸が明確になったことで、ある種の安心感が出てきたところがあります。まさしく、「光の先へアクセル全開 視界はとびきり明快」なんですよね。


栞子「あっ。歩夢さん、メールが届いていますよ」

それはそれとして、Cパートにおいて歩夢に送られてきた一通のメール。
初見時、わたしは思いました。「もしや、留学か?」と。英語で書かれた宛名というのが「無印」一期終盤でことりに送られてきたエアメールを想起させるところがありましたし、「スクスタ」においてもあなたちゃんが海外留学していたことから、「これを歩夢に置き換えて再演させるのか……?」といった考えが出てきてしまったところもあります。
しかし、冷静になって文面を見たときに目に飛び込んできたのが、下方に見切れた「セキュリティ通知」の文字列。これはもしかすると、想像以上に「しょーもない」結末が待ち受けているのかもしれない。

その一方で、侑が見つめるのは「関東作曲コンクール 参加者募集」のポスター。こちらは逆に、侑にとって重要な「夢への一歩」になりそうな予感がしてくるんですよね。

はてさて、どうなることやら。


ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第十話「かすみん☆ワンダーツアー」感想 ~何気ないからこその大切さを~

皆様、こんにちは。
日差しが降り注いだり風が吹いたり雨が降ったり雹が降ったりと、なかなかに天候が忙しない今日この頃ですが、進捗いかがですか。


と言うわけで、ライブビューイングで参加してきました。
体感三分。今までのライブで一番体感時間が短かったと思えるところまであった。
これまでの2ndライブとは異なり、「Shooting Voice!!」からスタートしたのには意表を突かれましたね。パフォーマンスを重ねるごとにパワーアップを遂げていくそのハーモニーには、流石の一言しか出てこないのです。
また、「青空を待ってる」⇒「Tiny Stars」⇒「瞬きの先へ」⇒「微熱のワルツ」の流れについては、衣装も相まって「MTV Unplugged Presents」を踏まえた部分があるのかなと思わせられましたね。有料生配信がなかったばかりに、「MTV Unplugged Presents」を観られなかったのが悔やまれる。
それはそれとして、「これは夢ですか……?」⇒「現実です」(⇒そして、なこちゃんがふくれる)の流れが完全に定番化しているのには、草しか生えないんですよね。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像はすべて「TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期』第十話」からの引用です。



特別で、何気なくて、大切で

「第二回スクールアイドルフェスティバルの開催」と「栞子・ミア・ランジュの仲間入り」。ふたつの大きな縦軸にそれぞれの区切りが付き、そして迎えた今回のストーリー。
そのストーリーは、言うなれば「インタールード」めいた空気感を持っていたように思います。

かすみ「みーなさーん! 今度の連休は、同好会のみんなで親睦を深めるために、お泊まり会を開いちゃいましょう!」

かすみの提案で開催されたお泊まり会。
気心の知れた同好会のみんなとの小旅行、そしてお泊り。それは間違いなく彼女たちにとって心躍るイベントではあるのでしょうが、これまで取り組んできた「スクールアイドルフェスティバル開催」とは比較にならないほど小さなイベントであるというのは、客観的な事実としてあるかと思います。実際のところ、これまでのストーリーと比較しても、そこまで大きな事件やトラブルが起こったわけでもないですしね。

彼方「こういうの、きっと忘れられないね」
エマ「だね」

しかしながら、彼方たちも言う通り、(比較してしまえば)小さくて何気ないようなイベントも、彼女たちの心にいつまでも残っていくんだろうなと思うところはあるんですよね。


いつの日か、このような大小様々なイベントも、そんなカテゴリに収まらないようないつもの日常も、全部引っくるめて「思い出」という箱の中にしまわれるときが来るのかもしれない。
しかし、侑たちにとっては、いつか「思い出」になるかもしれない日々のどれもが大切で。その日々を過ごしていくなかで奇跡のように出逢った仲間たちの、

せつ菜「だったら私は皆さんと、十二時間耐久アニソンカラオケ大会がしたいです!」

「大好き」を爆発させたくてたまらなかったり、

果林「残念。あと一歩及ばなかったわ」

大人びているようでありながら意外と負けず嫌いだったりといった、今まで見せてきた一面も、

ミア「聞こえる……、白球を打つバットの快音……! そして空高く舞い上がるボールを、目で追う観客たちの声援が……!」

実は野球が大好きだったり、

しずく「ぷぎゃんっ!」

球技が大の苦手だったりといった、これまで見せてこなかった一面も、そしてこれから知るであろう一面も、すべてが愛おしく感じられて。
そんな仲間たちと過ごす日々だからこそ、それはキラキラ繋がって、虹色にあふれて、「大好き」が咲き誇るドリームワールドになっていく。そのように、わたしには感じられるのです。

消えゆくもの、残るもの

果林「ああ……、もう消えちゃうわ……」

今回のストーリーにおいて特に象徴的だなと思うのが、お泊まり会終盤で行われた花火のシーンだと、わたしは思うんですよね。

花火がその美しい輝きを見せられるのは、炎が灯されたわずかな瞬間だけ。刹那にも等しい限られた時間のなかで、ただひたすらに輝きを放たんとするその美しさは「終わりがある」とわかっているからこそ、そう感じられるのかもしれない。
それはまるで、いつまでも続くと信じていた青春の日々のようで。限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドルの姿のようで。そして、少しずつ終わりに向けて動き出している「アニメニジガク」の物語そのもののようで。
そして、この「終わり」について言及しているのが三年生である(つまり、スクールアイドルとして活動可能な期間が残りわずかである)果林だというのも、胸に来るところがあるんですよね。

ランジュ「ねえ、みんな! お願いが、あるんだけど……」

さらに、同じシーンにおいて、ランジュの提案で撮ったみんなの集合写真。
「花火」と「写真」。「カタチとして残らないもの」と「カタチとして残り続けるもの」という対比関係が、「『終わりがある』がゆえの美しさ」をより一層際立たせている。そのように、わたしには感じられるのです。

こぼれ話

ここで「Love U my friends」が来たのも予想外

かすみが提案したオリエンテーションで一番になった侑のお願いごと。それは「自分が作った曲に、同好会みんなで歌詞をつけてほしい」というものでした。
これが「アニメニジガク」二期後半の縦軸になっていくのかと思いきや、今回のストーリー内でカタが着いてしまったのはちょっと予想外だったところはあります。
残り少ない「アニメニジガク」二期のストーリーにおいて、何が縦軸となっていくのか。ヒントになりそうな要素が少なすぎて、いよいよ読めなくなってくるんですよね……。

今日もかすみんが可愛い

かすみ「この同好会の部長は、この中で一番人気があって、実力があって、とびきり可愛い子ですよー!」

だいじゅうわのかすみんは「あにめにじがく」にきでいちばんといっていいくらいうごいていてとてもかわいかったのでよかったです。

かすみ「……と思わせて、かすみんが一番になって『流石です、部長!』というイメージアップ計画です!」

かすみ「かすみん、いっぴきだけ……」
しずく「よしよし」

それはそれとして、「企みごとがことごとく空回りする」という一連の流れ、実家のような安心感すら覚えてしまうんですよね。わたしはミヤコヒト先生の「電撃オンライン分室四コマ」や「にじよん」が本格的な「ニジガク」の入り口になったところがあるので、より一層そのように感じる部分があります。
そういえば、あの頃と比べると全然イタズラをしなくなりましたよね、かすみん(せいぜい、菜々にむかってはんぺんを投げつけていたくらいだし、それも「イタズラ」なのかと言われると……?)

www.lovelive-anime.jp
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今日のここ好きポイント

新規私服、来たぁッ!

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第九話「The Sky I Can’t Reach」感想 ~届かなくて、まぶしくても~ - メガネ(裏)

そして、まさかの二種類目来たぁッ!
正直な話をすると、ここまでやってくれるとは思わなかったですね。「アニメニジガク」一期での私服パターンの少なさは何だったのか。




「花火」が象徴するかのように、終わりに向けて少しずつ、そして着々と歩みを進める「アニメニジガク」二期。
当初、わたしは「アニメニジガク」二期のストーリーはクリスマスシーズンを最終的なゴールとして組み立てられるのでは、と考えていました。しかし、次回のエピソードタイトルや、そのタイトルコールを担当する彼方・エマ・果林の三年生トリオ。これらの要素から考えると、さらにその先の「卒業」まで視野に入れたストーリー展開まであるのでは……? とも思えてくるんですよね。
ここから佳境を迎えるであろう「アニメニジガク」二期。その物語は、一体どのような歩みを見せてくれるのでしょうか。


ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第九話「The Sky I Can’t Reach」感想 ~届かなくて、まぶしくても~

皆様、こんにちは。
そろそろ梅雨の足音も聞こえているようですが、進捗いかがですか(こちらの地域には梅雨がないので……)


ライブビューイング会場が横浜公演のときから大幅に拡大されているのは喜ばしい限り。昨今は同時生配信の普及によって現地でなくともライブ参加が可能となってはいますが、大きな会場・大きなスクリーンで参加出来るというのは、それとはまた一味違った体験だろうと思うところはあるんですよね。
わたしの行動半径内でもライブビューイングをやってくれるとのことですし、せっかくなので参加してこようかなと思っております。
今回に限らず、今後のライブイベントにおいてもライブビューイングはぜひとも続けていってほしい取り組みではありますが、はてさて。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像は注記がない限り「TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期』第九話」からの引用です。



それは、「呪い」を解くための物語

高名な音楽一家の娘という出自と、それに対する期待に押しつぶされ、歌うことが出来なくなってしまったミア。
「誰かと仲良くなりたい」と願い続けながらもそれに失敗し続け、望まぬ「孤高」を手に入れてしまったランジュ。
今回のストーリーは、そんなふたりが「呪い」から解放されるためにあった物語だったのかなと思うところがあります。

彼女たちは、いかにしてその「呪い」から解き放たれるのでしょうか。

新たな「世界」を、その手に

ミア「歌えないテイラー家の娘に、価値なんてない。だからせめて、自分に出来ることで、この世界に居場所を作ろうとしたんだ」

幼少時より歌うことに楽しさを感じ、歌うことが「大好き」だったミア。もしかすると、世界的な音楽一家・テイラー家の娘という出自が彼女をそうさせたのかもしれません。そんな彼女はあるとき、その家族とともにステージに立つ機会を与えられます。しかし「テイラー家の娘」にかけられた多大な期待はプレッシャーとなって彼女を押しつぶし、ついにミアは歌えなくなってしまうのです。

(「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期」第八話より)

このような経緯を考えると、第八話においてミアが侑に対して協力的だったのも納得感が出てくるんですよね。きっと、期待という名のプレッシャーに押しつぶされそうになった侑に自分自身を重ね合わせ、放っておくことが出来なくなったのではないか。わたしには、そう思えてくるのです。


それはそれとして、ステージに立つことになったあの日、ミアは自分が「テイラー家の娘」であることを否応なしに実感してしまった。ミアにとっての「世界」は「テイラー家とそれを取り巻く音楽界」となり、「テイラー家の娘」であることが彼女自身の「アイデンティティ」となってしまった。「テイラー家の娘」でなければ、自分は「世界」に認められなくなってしまうから。
純粋に歌うことが「大好き」だった少女は、ステージで歌うことが出来なかったあの日から、そうやって自分自身に「呪い」をかけてしまったのかもしれません。

璃奈「『ミア・テイラー』じゃなくて『ミアちゃん』の歌が、聴きたいな」

しかし、ミアの「呪い」は、璃奈によって解かれます。ミアの「世界」を、ミアの「アイデンティティ」を、そして、それらが作り出す「ミア・テイラー」自身を「スクールアイドル」で再定義することによって。

「やりたいという気持ち」さえあれば、誰だってスクールアイドルになることが出来る。そして、スクールアイドルであれば、自分の思いや気持ちを思うがままに、そして自由に表現することが出来る。元々、ミアの心には「歌いたい」=「やりたいという気持ち」はあったのです。それならば、あとはほんの少し背中を押してあげるだけ。「一歩を踏み出す勇気」を分けてあげるだけなのです。
ミアを取り巻いていた「世界」を、「スクールアイドル」という自由に満ち溢れた「世界」で再定義することによって、「テイラー家の娘」という「呪い」からミアを解き放つ。それによって、ミアは歌うことが「大好き」なひとりの少女に戻ることが出来る。それは「『テイラー家の娘』であるミア・テイラー」を知らず、それゆえに「『大好き』をその胸に抱くミア・テイラー」と向き合うことが出来る。そして、それだけでなく「一歩を踏み出す勇気」を誰よりもよく知っている璃奈だからこそ出来る行いであると、わたしには感じられるのです。

璃奈が、勇気を振り絞って、クラスメイトである色葉・今日子・浅希と繋がろうとしたから。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第八話「虹が始まる場所」感想 ~ワクワク叶える物語、どうなるかは僕ら次第~ - メガネ(裏)


「スクールアイドル」という新たな「世界」を手に入れたミアは、あの日届かなかった憧れに向かって、もう一度手を伸ばします。

新たな「世界」で、もう一度

ランジュ「無理なのよ。アタシは、誰とも一緒にいられないの!」

突如、スクールアイドルをやめて帰国すると宣言したランジュ。彼女のもとに駆けつけたスクールアイドル同好会のメンバとミアを前に、ランジュは涙ながらに語ります。
幼少期より他人の気持ちを上手く推し量れないがために、「誰かと仲良くなりたい」という願いが叶わなかったランジュ。「誰とも一緒にいられない」のなら「ひとりでいる」しかない。「ひとりでもやれる」と「証明」しなければならない。そのような考えは、いつしか彼女の「存在証明」=「アイデンティティ」となり、やがてそれは「呪い」へと変容して、彼女を苦しめることになっていたのかもしれません。

「アタシは『ひとりでもやれる』」と「知らしめ」なければならない。「証明」しなければならない。
そのような事情をランジュが抱えていて、他ならぬ彼女自身がその事情に囚われている。わたしには、そのように思えてならないのです。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第八話「虹が始まる場所」感想 ~ワクワク叶える物語、どうなるかは僕ら次第~ - メガネ(裏)

もしかしたら、ランジュには何か「証明」しなければならないことがあるのではないだろうか。「ひとりでもやれる」と「証明」しなければならないことが。わたしにはそう思えてくるのです。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第二話「重なる色」感想 ~声をつないで、思いを重ねて~ - メガネ(裏)


結局のところ、ランジュが持つ「正しさ」も「孤高」も、彼女自身が望んで手に入れたものではなかったといったところなんですよね。
あまり、的中してほしくなかったなあ……。

しかし、もしランジュが信じる「正しさ」が、彼女自身が望んだものではないとしたら。その「孤高」が、彼女自身が望んだものではないとしたら。

そんなの、悲しすぎる。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第八話「虹が始まる場所」感想 ~ワクワク叶える物語、どうなるかは僕ら次第~ - メガネ(裏)


それはそれとして、第一回スクールアイドルフェスティバルで観た虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のライブステージにランジュが見出したものは、もしかしたら「トキメキ」ではなくて「救い」だったのかもしれません。ソロアイドルとしてキラキラ輝くことが出来る存在になれば、「ひとりでもやれる」と「証明」出来るのだと。
しかし、ランジュが実際にその目で見たスクールアイドル同好会は、単なるソロアイドルの集まりではなかった。「仲間でライバル」でありながら、「ライバルで仲間」。互いに切磋琢磨し合い、絆を深め合う。それこそが、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会だったのです。

たとえ、それが望んだものでなかったとしても、ランジュは自分自身の「正しさ」を「証明」しなければならなかった。しかし、「正しさ」を「証明」するためにやってきた場所は、彼女が心から求めてやまなかったにもかかわらず、ついに手が届くことがなかった「世界」。そのような「世界」では、彼女は「正しさ」を「証明」することなんて出来ない。だから、「世界」から去るしかない。再び「世界」から拒絶される前に。
ランジュは、そう考えたのかもしれません。


でも、そうではなかった。
ランジュが思っているよりもずっと、その「世界」は優しくて、そして暖かいものだったのです。

エマ「ランジュちゃん、私たちがユニットをはじめようと思ったのは、ランジュちゃんのおかげなんだよ!」

侑「ランジュちゃんの真っ直ぐな言葉があったから、私は前に進めたんだ。ありがとう!」

「与えるだけでいい」。もしかしたら強がりのつもりで言っていたのかもしれないその言葉は、いつの間にか現実のものになっていた。
「仲間でライバル」でありながら「ライバルで仲間」でもある虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会。その環の中にいつの間にか自分も加わっていて、自分でも気づかないうちに彼女たちとの絆は紡がれていた。求めていた「世界」は、彼女にも与えられていた。
そのことに気づいたとき、ランジュは「呪い」から解き放たれたのでしょう。

願わくば、「スクールアイドル同好会」という新たな「世界」へと一歩を踏み出すランジュに、幸多からんことを。

こぼれ話

同じ星を、追いかけて

ミア「これからよろしく。ライバルさん」

歌うことが出来ない彼女に代わって彼女の音楽を世界中に知らしめ、ミア自身の存在を証明してくれる格好の人材。言うなれば「ビジネスパートナー」。それが、かつてのミアにとってのランジュだったのでしょう。
しかし、これからのミアにとってランジュはもはや「ビジネスパートナー」ではない。同じ道に並び立って、あるときは競い合い、あるときは助け合う。「仲間でライバル」であり、「ライバルで仲間」なのです。そして、それはランジュにとっても同様なのでしょう。
このような関係性の変化も、彼女たちにとっての新たな「世界」なのかもしれない。わたしには、そう感じられるのです。

キミも大概なのでは……?

ミア「まあ、わかるけどね。ランジュの言い方は癇に障るときがある」

何故、このタイミングで追い打ちをかけた。

今日もかすみんが可愛い……?

かすみ「どういうことですかねえ、しお子にも話さないなんて……」

だいきゅうわのかすみんはあまりでばんがなかったけどいたしかたないかなとはおもってます。


今回のストーリーの主軸は、あくまでもランジュとミアであるわけですし。

今回のここ好きポイント

璃奈「ダメ!」
かすみ「行かせませんよ!」
しずく「ミアさんの曲、聴いて下さい!」

一年生トリオの、なりふり構わぬ必死さが感じられて好き。これが、若さか。





ついにランジュとミアが加わり、「十二人とひとりの少女」となった虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
彼女たちが紡ぐ物語の終わりも少しずつ見えてくるなか、その「終わり方」について気になってしまうところはあるんですよね。「アニメニジガク」一期における第一回スクールアイドルフェスティバルのようなゴールが用意されているのか、はたまた……、

かすみ・ランジュ「次回、『かすみん☆ワンダーツアー』」

新規私服、来たぁッ!


ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第八話「虹が始まる場所」感想 ~ワクワク叶える物語、どうなるかは僕ら次第~

皆様、こんにちは。
降り注ぐ陽光が着々と初夏の準備を整えつつある今日この頃ですが、進捗いかがですか。


そんなに「ラブライブ!」が好きになったのか、フジテレビ。

今までも月イチのペースで「ラブライブ!」関連番組を放送していたフジテレビTWOが、ここに来て合計十時間に及ぶ一挙放送を行うという暴挙……、もとい大盤振る舞いに出ました。せめて、三日間に分けたほうが良かったんと違うか。
まあ、(ある程度の編集込みとは言え)「ニジガク」ユニットライブやカウントダウンライブを放送してくれるのは、なかなかありがたいものなのです。
個人的には、

  • DiverDivaユニットライブでの「めっちゃGoing!!」
  • QU4RTZユニットライブでの「未来ハーモニー」
  • A・ZU・NAユニットライブでの「HAPPY NYAN!Days」
  • R3BIRTHユニットライブでの「全速ドリーマー」

あたりが、特に印象に残ったなといったところがあります。「未来ハーモニー」以外については、第二義的な面白さ込みというのは否定出来ませんが……。


さらには、Liella!が出演した「超次元音楽祭」まで一挙放送するものだから、「誰がそこまでやれと言った……?!」の一言しか出てこない。
しかし、放送してくれるとなるとなんやかんやで全部観てしまうのが、我ながら上手いことノセられているなと思ってしまうところです。笑わば笑え。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像は注記がない限り「TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期』第八話」からの引用です。



その「孤高」は、何がために

ランジュ「お膳立てなんて、最初から期待してないわ。前に言ったでしょ、アタシは与えるだけでいいって。アタシはアタシを知らしめるために、ステージに上がるんだから。アタシには、そのやり方しかないの」

いよいよ迎えた第二回スクールアイドルフェスティバル最終日。そのステージでのオープニングアクトを任されたのが、ランジュでした。
前座として用意された「レインボージェットスライダー」がゴールに到着してくれないというアクシデントにこそ見舞われましたが、ランジュはそれを意に介することなく、「Queendom」で会場の注目を瞬く間に我が物とするのです。その圧倒的なパフォーマンスは、第一話での「デビューステージ」を思い起こさせます。そして、そのライブパフォーマンスがアカペラスタートによるものというのも、彼女の自信を物語っているように思えてきます。

レーンに引っかかって進めなくなっていた「レインボージェットスライダー」もゴールへとたどり着き、ついにスクールアイドルフェスティバル最終日のステージが開幕されたのです。まるで「女王」たるランジュが、自らのパフォーマンスによってその道を「切り開」き「手に入れてみせ」たかのように。
今回のストーリーにおいては、ランジュのライブパフォーマンスのすべてが、わたしたちに対して披露されたわけではありません。しかし、その断片的な描写からでも、第一話でわたしたちが見たように(あるいは、そのとき以上に)、ランジュが圧倒的な実力を持つスクールアイドルであるということを実感させてくれます。


しかし、わたしはどうしても気になってしまうのです。
「アタシはアタシを知らしめるために、ステージに上がるんだから」という、彼女の言葉が。

ランジュ「良かったわよ」

スクールアイドルフェスティバル開催後の打ち上げに現れたランジュ。彼女は、侑たちスクールアイドル同好会に対してこう告げます。

ランジュ「あなたたちも、見事に正しさを証明してみせた。アタシは100%やりきったけど、同好会はそれ以上だった」

またしても出てきたのです。「正しさ」、そして「証明」というワードが。

ランジュ「アタシはアタシの正しさを、スクールアイドルフェスティバルまでに証明してみせるわ」
(「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期」第一話より)

ランジュ「でも、アタシはこれからも同好会とは違うソロを追求していく。アタシ自身を証明するためにね」
(「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期」第二話より)

もしかしたら、ランジュには何か「証明」しなければならないことがあるのではないだろうか。「ひとりでもやれる」と「証明」しなければならないことが。わたしにはそう思えてくるのです。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第二話「重なる色」感想 ~声をつないで、思いを重ねて~ - メガネ(裏)


「アタシは『ひとりでもやれる』」と「知らしめ」なければならない。「証明」しなければならない。
そのような事情をランジュが抱えていて、他ならぬ彼女自身がその事情に囚われている。わたしには、そのように思えてならないのです。

そして、さらに思い起こされるのは、第二話でエマたちが抱いた「本当のことを言ってないんじゃないかって思えたんだ」という違和感です。
スクールアイドルとなるために、異国の地・香港から虹ヶ咲学園へとやってきたランジュ。それは第一回スクールアイドルフェスティバルを観て、ステージの上で自分のやりたいことを存分に表現してキラキラ輝くスクールアイドルたちから「トキメキ」を受け取り、彼女自身もそうありたいと願ったからだというのは疑いの余地はないかと思われます(むしろ、そう思いたい。それだけでも本心であってほしい……!)
しかし、ソロアイドルとして、たった「ひとりで」やっていくというのは、もしかするとランジュが望んだものではないのかもしれない。あるいは、彼女に「トキメキ」をもたらしたのがソロアイドルの集まりである虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会だったから、自分もそうあらねばならないと(もしかすると、知らずしらずのうちに)思いこんでしまったのかもしれない。そのような考えまで、わたしには出てきてしまうのです。

しかし、これらの価値観を「正しい・正しくない」の二元論として語ることについては、なんとなく渋い顔が出てきてしまうところが、わたしにはあるんですよね。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第一話「新しいトキメキ」感想 ~「トキメキを受け取ったもの」たちが出会うとき~ - メガネ(裏)

ランジュの価値観もまた、否定されることがあってはならないと、わたしは思います。ランジュがその心に抱く「スクールアイドルへの『大好き』」だって、本来的には独りよがりなものでないはずなのです。あふれんばかりの「大好き」を、自由に、素直に、思うがままに表現したい。そんな気持ちは、他のスクールアイドルと何ら変わりはないのですから。たとえ彼女の価値観が、今まで我々が出会ってきたスクールアイドルと真っ向から衝突するようなものであったとしても、それが「正しくない」とされることはあってほしくないなと、わたしは感じているのです。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 二期第一話「新しいトキメキ」感想 ~「トキメキを受け取ったもの」たちが出会うとき~ - メガネ(裏)

第一話の感想で、わたしはこのようなことを書きました。ランジュの信じる「正しさ」が、否定されてほしくないと。
しかし、もしランジュが信じる「正しさ」が、彼女自身が望んだものではないとしたら。その「孤高」が、彼女自身が望んだものではないとしたら。

そんなの、悲しすぎる。

生まれたのは「トキメキ」、惹かれたのは「輝き」

侑「うーん……」

侑は、行き詰まっていました。

第三話における作曲の課題を通して、「音楽を通して、自分を表現できるひとになりたい」という彼女自身の「オリジン」に気づいた侑。
しかし、スクールアイドルフェスティバルのトリを飾る曲を作成するという大役を任された侑は、またしても壁にぶち当たり「トキメキ」を見失ってしまいます。「第三話で『気づき』を得たときから、後退しているのでは?」と思ってしまうところもありますが、あのときと比較して、侑が抱えているものはあまりにも大きい。同好会のみんなの期待、ファンの期待、そして、ランジュに示すべき「侑が同好会にいる意味」の答え。たとえ同好会のみんなや栞子が「考え過ぎ」だと言っても、これらが侑にとってのプレッシャーとなり、彼女が「トキメキ」を見失ってしまうのも無理からぬところなのでしょう。

迷い、悩み、立ち止まる侑。
そんな彼女のもとに、歌声が届きます。

それはせつ菜の、「先導者」の歌声。その「先導者」の歌声に導かれるかのように、侑は彼女自身の「オリジン」を再び見出し、立ち上がります。
そう、侑に「トキメキ」をもたらし、そして彼女を導くのは、いつだってスクールアイドルの「輝き」なのです。

侑「私も、みんなに近づきたい。みんなと一緒に、今ここにいる私を伝えたい! そうなんだ、これが、私の『トキメキ』!」

侑がスクールアイドルに惹かれたのは、ステージの上で思うがままに自分自身を表現し「自分を目一杯伝えようとしている」彼女たちが「輝き」を放っていたから。
たとえ、彼女たちと同じ「スクールアイドル」という道を選ばなくとも、その「輝き」に対する憧れは「トキメキ」というかたちで、ずっと侑の心にあり続けた。わたしには、そう感じられるのです。


侑は走り出します。再び掴み取った「トキメキ」を、その胸に抱いて。

「出会い」ってそれだけで、奇跡と思うんだよ

ついに、第二回スクールアイドルフェスティバルのラストステージが幕を開けます。
ラストステージに立つ九人のスクールアイドルから語られるのは、今までスクールアイドルフェスティバルに関わったすべてのひとたちとの「出会い」に対する感謝の言葉。

かすみ「次が、最後の曲になります。私たちの、大切な仲間が作ってくれた曲です」

侑が、スクールアイドルと出会って「トキメキ」を受け取っていたから。


璃奈「あるひとが助けてくれたから、新しい歌は生まれました」

ミアが、ランジュと一緒に虹ヶ咲学園に来ていたから。


せつ菜「あるひとが提案してくれたから、今回のフェスティバルは実現しました」

栞子が、オープンキャンパスや文化祭の実行委員に参加していたから。


エマ「あるひとが、素敵なライブを見せてくれたから、私たちはもっと成長することが出来ました」

ランジュが、第一回スクールアイドルフェスティバルを観て、スクールアイドルを志したから。


彼女たちだけではありません。
かすみが、侑と歩夢をスクールアイドル同好会へと勧誘したから。
せつ菜が、生徒会長だったから。そして、そこで生徒会メンバと出会ったから。
果林が、日本に来たばかりのエマに手を差し伸べたから。
エマが、果林の心をぽかぽかにしたいと願ったから。
愛が、ひとりぼっちの璃奈に声をかけたから。
璃奈が、勇気を振り絞って、クラスメイトである色葉・今日子・浅希と繋がろうとしたから。
彼方の妹・遥が、東雲学院でスクールアイドルをやっていたから。
藤黄学園のスクールアイドル・姫乃と美咲が、合同演劇祭で主役を演じるしずくを観ていたから。
スクールアイドル同好会の頑張りを、虹ヶ咲学園の生徒たちが見ていたから。
ランジュが、紫苑女学院のスクールアイドル・黒羽姉妹と出会っていたから。
これだけではなく、この他にも語りきれないほどの出会いが、侑たちを「スクールアイドルフェスティバル」=「みんなの夢を叶える場所」へと導いたのでしょう。

奇跡のような出会いが、数え切れないほどの「トキメキ」を生んで。
数え切れないほどの「トキメキ」が、「虹が始まる場所」への軌跡を作り出して。

これはステージの上に「輝き」を求めたスクールアイドルたちが「あなたと叶える物語」。

これはスクールアイドルたちから「トキメキ」を受け取った誰かが「私を叶える物語」。

これはスクールアイドルと、彼女たちが大好きな全てのひとたちが「みんなで叶える物語」。


そして、その全てがきっと「ワクワク叶える物語」。

こぼれ話

ワクワクしよう、キミも!

www.youtube.com

「TOKIMEKI Runners」。
ツイッタなどを見ていると、今回のストーリーでこの曲が来ると予測していたひとはそれなりに多く観測されていたので、そこまでの驚きはなかったというのは事実としてあります。
しかし、ニジガクにおける「はじまりの歌」がスクールアイドルフェスティバルのラストステージという大舞台で披露されるというシチュエーションに万感胸に迫るといった気持ちが出てくるというのも、また事実なんですよね。
そして、これは余談ですが、オープニングアクトにてランジュが「Queendom」を披露したのも、「はじまりの歌」としてこれと対比させようという意図があったのかなと思うところはあります。

そして、同好会のみんなとともにステージに上がり、彼女たちのためにピアノを奏でる侑。ニジガク3rdライブを強く想起させられるその光景に、これまた感慨深さが出てきます。
きっとこれは、一番近くで同好会を支え、応援してきた侑だからこその「私がやりたいこと」であり「私にしか出来ないこと」。そのように、わたしには感じられるのです。


それはそれとして、今回のライブシーンにおいて、ここまでしっかりした「答え合わせ」が公式側からお出しされたことについては、ちょっと意外に思ったところはある。

そういえば、グリーン

侑「ドンダケカンガエテモー、トキメカナイヨー!」

これは、侑のシンキングポーズである。 こうすると、何かがトキメくのだ(トキメくとは言っていない)
それはそれとして、このときのセリフの言い方が完全に「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!」のそれ。


今日もかすみんが可愛い

遥「かすみんさん、その髪飾り、可愛いね!」
かすみ「えへへへへー、そんなことありますよー」

だいはちわもかすみんがたくさんうごいていてとてもかわいかったのでよかったです。


そしてやはり、かすみはこの髪飾りをつけてこそ、というところがあります。
せっかく「アニメニジガク」一期十三話でしずくから髪飾りをもらったのに、あまりつけてくれなかったのでちょっと不満に思っていたところはありますが(作画コストなんて知ったことか!)、ここ一番というところできちんと髪飾りをつけてくれたので「ヨシ」としたところなんですよね。

今回のここ好きポイント

ミア「……ランジュは最高のプレイヤーだから。ランジュだけじゃない。他のスクールアイドルだって、きっとそうだ。自分の存在全てをステージに懸ける。そういうものなんだ」

第七話ではスクールアイドルを「所詮、アマチュアの遊び」と評していたくせに、急に理解の解像度が高いことを言い出しおって……。
一流には、見えているものが違うということでしょうか。

今回のここ好きポイント その2

ミア「同好会のアイドルのために作るっていうベイビーちゃんの判断は、絶対に間違ってない。みんな、喜んでくれるさ」

「絶対に」というワードから、ミアが侑のことを高く評価してるのが伺い知れるんですよね。もはや、最大級の賛辞ですよ、これは。
もしかすると、ミアにとっての「先導者」は侑になるのかもしれない。そんな考えまで出てきてしまいます。

今回のここ好きポイント その3

そして、スクールアイドルフェスティバルの打ち上げにちゃっかり参加しているミア。これについては、さすがに笑いを禁じえない。




第二回スクールアイドルフェスティバルがフィナーレを迎え、ひとつの終着点を迎えた「アニメニジガク」二期のストーリー。「もしや、これは最終回だったのでは……?」と勘違いしてしまうところですが、まだ第八話だというから驚くしかないところです。

そう、「アニメニジガク」二期のストーリーは、まだまだ続いていくのです。

数多の導線が見え隠れしながらも、いかにしてスクールアイドルへの道に進むのか、まだまだ未知数な部分も多いミア。

ランジュ「……拜拜」

そして、意味深なつぶやきを残して立ち去ったランジュ。まだまだ、気になる要素は数多く存在しているのです。

ミアやランジュ、そして侑たちの物語は、これからどのような展開を見せてくれるのでしょうか。
次回以降のストーリーが、大いに待ち遠しくなりますね。