幻日のヨハネ 第三話「団結Are you ready?」感想 ~高低差ありすぎて耳キーンなるわ~

皆様、こんにちは。
猛暑に猛雨でもう大変な日々が続く今日この頃ですが、進捗いかがですか。



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「リエラジ」の冒頭ボイスドラマでもLiella!三期生が本格参戦してきましたが、ウィーンが一期生・二期生を「〇〇先輩」呼びするたびに、「こいつ、思っていたよりも上下関係はキッチリするんだな……」という気持ちが出てくるというところはあります。かのんのことは相変わらず「澁谷かのん!」呼ばわりしていそうな気もするのですが、それはそれ、これはこれ。
それはそれとして、他メンバが彼女のことを「マルガレーテ」呼びするたびに「『マルガレーテ』ってファミリーネームじゃないの……?」という疑問符が浮かんでくるんですよね。調べてみても、なかなかクリティカルな情報が出てこない。はてさて、どういうことなのやら。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像はすべて「TVアニメ『幻日のヨハネ』第三話」からの引用です。



トンチキよ、牙を剥け

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OP映像で彼女たちの姿を見たときから、覚悟はしていたつもりでした。

……とは言ったものの、第一話・第二話では(あちこちに怪しい絵面はあれど)真面目なハイファンタジーが展開されていましたし、「聞いた話によると、『無印』や『サンシャイン!!』はアニメ版とコミック版とでストーリー展開が違うらしいからなあ……」・「『アニメニジガク』も、『スクスタ』とは全然違うストーリー展開だったしなあ……」という油断にも似た感情があったのもまた事実です。

チカ・シマ・ミト「ミリオンダラー、参上!」

そこに来たのが、このトンチキである。
よく考えればそりゃそうだ。OP映像に出ているなら、本編に出てきたってなんの不思議もない。むしろ、出てこないほうがおかしいというところまである。
まあ、二、三十歩ほど譲れば彼女たちの存在もハイファンタジー世界の住人として見ることが出来なくはないかもしれません。「オカリナの音色で荒ぶる動物を鎮める」というのも、なかなかいい感じにハイファンタジー的なフレーバーを与えてくれますしね。

ダイヤ「スカーレット・デルタ、出動!」

なぜトンチキを重ねてくるのだろうか。
まさか、(ミリオンダラーと同じようにOP映像に出ていたとは言え)同一エピソードで出てくるとは思ってもいなかったというところがあります。さすがに、こいつをハイファンタジー世界の住人としてお出ししてくるのにはツッコミのひとつやふたつも入れたくなろうというもの(まあ、わかりやすいツッコミ要素として配置しているであろうというのは容易に想像がつきますが)。「Unpolarized Reflexion」にも出てきてはいますが、あれについては「第一話からスマホや草刈り機が飛び出す世界観」・「ご都合主義的に何でも作り出せるヨハネの魔法」・「概ねコメディテイストで展開されるストーリー」といった「トンチキの下地」があってこそ、比較的すんなり受け入れられるといったところがありましたからね。これまでのストーリーで真面目なハイファンタジーをやってきたという流れでお出しされるとなると、その破壊力は比べ物にならないでしょう。


しかしながら、今回のエピソードのおかげで(第三話にしてようやく)「トンチキを楽しむ心構え」は出来たように思えてくるのです。これから何が来ようとも、ゲラゲラ笑って観られるはず。
さあ、今度はどんなトンチキが飛び出してきてくれるのでしょうか。

「シャイニー」は、何処へと

自身に発現した魔法の力について、チカの母親、もといビッグマムから「ワーシマー島の魔王なら、何か知っているかもしれないわね」という有力情報を得たヨハネライラプスとともにワーシマー島を訪れた彼女は、魔王と呼ばれし少女・マリと対面し……、

ヨハネ「魔王さーん、魔王さーん……!」
マリ「……失礼ね」
ヨハネ「っ!」
マリ「聞こえているわよ」

いや、誰だお前。
「サンシャイン!!」において、明るく破天荒なキャラクタ性を持っていた鞠莉とは大幅にかけ離れた、ダウナーで取っ付きにくそうな雰囲気。ヨハネやハナマルといった他キャラクタや、「光景記」・「Unpolarized Reflexion」におけるマリが「サンシャイン!!」でのキャラクタ性と概ね一致したインプレッションを見せていたのを考えると、そのかけ離れっぷりは際立っているように感じられます。

ヨハネ「えっ? そのツノも、服も髪型も、全部めちゃくちゃイケてるよ! 大丈夫だよ、マリ!」
マリ「……!」

いや、ホントに誰だお前。
いつから、そんなにあざといムーブが出来るようになったんだ。お父さんはお前をそんな娘に育てた覚えはないぞ。

それはそれとして、ヨハネとの会話からは「その外見や彼女に付き従う使い魔たちが原因で、周囲の人々から畏怖(あるいは、忌避)されてきた」という事情が推察されるのですが、それにしても、ここまでキャラクタ性が違ってくるのか……。本来は「サンシャイン!!」の鞠莉のように明るく破天荒なキャラクタだったという展開も大いに有り得るとは思われるのですが、今のところはその片鱗もほとんど見られませんし、はてさて。


ヨハネが持つ魔法の力やヌマヅに起こる「異変」について何かを知っている様子だったり、ヨハネに対して思わせぶりな物言いをしてみたりと、現時点においては最も謎に満ちたキャラクタと言っても過言ではないマリ。彼女は自分自身のことを「ちょっとヌマヅに詳しいだけ」と語りましたが、どうしてもそう思えないところはあるんですよね。はたして、彼女の胸中には一体何が潜んでいるのでしょうか。

こぼれ話

ラブライブ!」シリーズ、基本的にはエピソードタイトルの法則性がない件について

第一話・第二話とエピソードタイトルが平仮名のみだったので第三話以降もそうなのだろうかと思いきや、そんなことはなかった。

集いし絆の煌めきが新たな未来を描き出す。光さす道となれ!

これって、アレじゃん。「みんなとの絆を結ぶことで、真の力(仮)が解放される」的なアレじゃん。
それはそれとして、ここで言う「真の力(仮)」が、マリが語る「あなたなら、ヌマヅを救えるかもしれない……」に繋がってくるのかもしれないというのが、可能性として大いに有り得ると感じられるところはあるんですよね。

虎徹おじさんも思わず渋い顔

「ヒーローが人前で仮面外したりなんかすんな! ありえないぞ!」ってなってしまう。そもそも、ふたりとも正体をバラしたくなかったのと違うんか。

そもそも最近はビデオテープを見かけることがないのだが

チカ「うあっ、おか……、じゃなかった」
チカ・シマ・ミト「ビッグマム!」

「Unpolarized Reflexion」と同様に「このビデオテープは自動的に消滅します」をしてくるのではないかと、あらぬ疑いをかけてしまったところはある。

今回のここ好きポイント

ヨハネ「いや……、誰……?」

わかるよ、キミのその気持ち。そりゃツッコミたくもなろうというものよ。
さすがに、この直後にさらなるツッコミ要素が来ようとは、彼女も(そして、わたしたちも)思っていなかっただろうが。

今回のここ好きポイント その2

ビッグマムは下から生える。




大小様々なツッコミどころをお出ししつつ、新たな謎も散りばめてきた今回のエピソード。当初、予告PVから受けていたインプレッションからはだいぶかけ離れてきたストーリーになってきたなという気持ちがないと言えば嘘になりますが、先述したとおり、これを楽しむにあたっての新たな心構えは出来たかなというところはあるんですよね。
それはそれとして、次回のエピソードではこれまで出てこなかったふたりのキャラクタがついに登場しそうな気配。九人(と一匹)が織りなす「みんなが知らない物語」は、はたしてどのような展開を観せてくれるのでしょうか。