ラブライブ!スーパースター!!第七話「決戦!生徒会長選」感想 ~未来の色はまだ、ぼやけて見えやしない~

皆様、こんにちは。
「アニメニジガク」二期でかすみんの髪飾りはどうなるのだろうかと考えるあまり、夜しか眠れなくなる日が続いている今日この頃ですが、進捗いかがですか。


「アニメニジガク」再放送、いよいよ今週末からスタートしますね。つい二ヶ月ほど前まで再放送していたような気もするのですが、それはそれ、これはこれ。どうせならアニメ二期がはじまるまで毎クール再放送したら面白いのに、という気持ちもありますが、さすがにそれは難しいかな。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像はすべて「TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』第七話」からの引用です。



ぼくらの七日間選挙(七日間とは言っていない)

新学期。
理事長の粋な計らいによって普通科に転科した千砂都。彼女を正式なメンバとして迎えたかのんたちスクールアイドル同好会は、心機一転……、

かのん・可可「えっ、ええー!?」

キミたち、ちぃちゃんが転科することを知らなかったの?!


それはそれとして、かのんはナナミたち(めちゃくちゃ久しぶりに見た気がしますね、この三人)から、生徒会発足とそれに伴う生徒会長選挙について知らされます。
これは一大事です。何が一大事かって、現段階で生徒会長への立候補を表明しているのが葉月 恋だけであるということ。スクールアイドルを敵視している恋が生徒会のトップになってしまったら、スクールアイドル活動が大幅に制限、最悪の場合は活動禁止ということになりかねません。それを危惧した可可と千砂都は、かのんを生徒会長候補に擁立しようと目論みますが、当の本人は全力拒否。幼き日の千砂都を颯爽と助けたかのんさんは、どこに行ったんですかね。

すみれ「しょうがないわねったら、しょうがないわね……!」

そこに出しゃば……、もとい名乗りを上げたのが、我らが平安名すみれ。
生徒会長選挙はすみれと恋の一騎打ちとなるのですが、奮闘も空しくすみれは落選。あえなく落選。落選ったら落選。……はい、そこのあなた。「奮闘してたっけ……?」とか「そりゃこうなるよ!」とか言わないの。

何を思うか、葉月 恋

恋「生徒会長として……、いえ、創立者の娘として知る権利があります」

生徒会長となった恋は、真っ先に理事長のもとを訪問。「来年の入学希望者数」について尋ねます。
ここでわたしは「ん……?」と思ったわけです。結ヶ丘は創立してまだ一年にも満たない高校。いつぞやの音ノ木坂や浦の星じゃあるまいし、入学者希望数を気にするような段階ではないと思うのですが……。

さらに所信表明演説においては「学園祭は普通科と音楽科が協力して行う」という公約を引っくり返し、音楽科がメインとなって学園祭を開催することを宣言した恋。普通科からは激しい反発の嵐が巻き起こることになります。本日二度目の「そりゃこうなるよ!」です。

ただし、このときに唇を噛みしめるような表情を見せたり、「学園祭は音楽科メイン」を宣言する際に言いよどんだりと、どこまでが彼女の本心なのかわかりかねるところもあるんですよね。
仮にこれが恋の本心でない場合、それが誰の思惑なのか、という問題が発生する部分はあるのですが、はてさて。

Liella!探偵団、始動!

就任早々の公約破りをブチかました恋について「何か、理由がある気がするんだよねえ……」と語るかのん。昨日「スクールアイドルを敵視する理由」を恋から聞き出そうとし、けんもほろろな対応をされてしまった件もあわせて、どこかに引っかかりを覚えている様子です。

そんなわけで、かのんたちは下校する恋を尾行(もしかして、劇場版「サンシャイン!!」で曜を尾行したAqoursのオマージュ……?)。さらには突撃お宅訪問まで決行してしまいます。ノープランが過ぎる気もしますが、それはそれ、これはこれ。

かのん「ひとりって、どういうこと? お金がないって……」
恋「そのままの意味です」

そしてかのんたちは、現在葉月家にいるのは恋と使用人のふたりだけであるということ、古くから仕えているその使用人を解雇しなければならないほどに葉月家には資産がなく、そのせいで学校運営も危ういという事実を知るのです。恋が「来年の入学希望者数」を尋ねた件は、このあたりに繋がってくるのでしょうか。

それはそれとして、「知りたいのはそういうことではないんだよなあ……!」と思わず言ってしまいたくなるような、もどかしい気持ちが出てきてしまいますね。確かに、恋が置かれている状況はあまりにハードモード過ぎて、衝撃の事実というには十分すぎるほどです。しかし、元々かのんたちが知りたかったのは「恋は、なぜスクールアイドルを敵視するのか」ということだったはず……。

どちらかというと、かのんたちが見つけた神宮音楽学校時代のものと思われるアルバムや卒業写真のほうが深く関わっているようにも思えてくるんですよね。アルバムに収められた写真に写っているこのふたり、恋の母親と理事長に見えますし。
「恋がスクールアイドルを敵視する理由」・「神宮音楽学校に秘められた過去」・「葉月家が置かれている現状」。はたして、これらのピースはひとつの「パズル」として完成するのでしょうか。謎は尽きません。

そして、「スーパースター!!」においての「スクールアイドルプロジェクト」は「私を叶える物語」であるために、より「個人」(今回においてはかのん)にフィーチャしたかたちで「敗北」が描かれたのでしょう。

ラブライブ!スーパースター!!第一話「まだ名もないキモチ」感想 ~つまずきも羽根にして~ - メガネ(裏)

さらにわたしが思うのは、この「パズル」こそが(かのんにとっての「大事なときに歌えなかった経験」や、すみれにとっての「センターで輝けなかった過去」のような)恋の「敗北」に深く関わっているのではないかということです。あるいはその「敗北」は、現在進行形なのかもしれませんが……。

まあ、上手いことシナリオにノセられているような気持ちも出てきますが、なんやかんや言って悪い気分ではないんですよね。次回以降が気になるところです。

こぼれ話

自己紹介でもわざわざ話題にしているくらいですしね

www.youtube.com

このとき、かのんが用意していた飲み物はアップルティーといちごミルク。恋の好物はいちごなので、それを知っていたらいちごミルクのほうを渡すはずなんですよね。なかなか芸コマだなと思えるところです。
まあ、現段階におけるかのんと恋はそのようなことを話し合えるほど親しくもないので、当然といえば当然なんですが。


【2021-09-15 追記】

「Liella!生放送」でも話題に上がっていましたが、「恋が自分でアップルティーを選んだ可能性」については完全に失念していましたね……。確かに、かのんなら「どっち飲む?」くらいは尋ねそうですし。

「そこはかとない体力向上」が唐 可可でやってくる

可可「もう……、ダメです……」
かのん「可可ちゃん!?」

ここ数話、ぶっ倒れてばかりな印象が強かった可可でしたが、それでも「体力0」が「体力3」くらいにはなっているような気はします。あるいは気のせいかもしれませんが。

ある意味、オイシイ役回りと言えなくもない

すみれ「不本意なんですが……」

可可や千砂都から雑な扱いを受けたり、生徒会長選挙ではまさかのマイナス票を獲得したりと、いわゆる「矢澤枠」としてのポテンシャルを存分に発揮したすみれ。
とは言え、これはもう言い逃れが出来ないのでは。この直後に「うんちだー!」まで来るのは、ちょっとダメ押しが過ぎる。

すみれ「すっ、みっ、れっ! メンバの名前忘れてどうするの!」
千砂都「すみませーん、新入りなもので……」

さらには「すなんとかさん」呼ばわりである。雑な扱い、ここに極まれり。

今回のここ好きポイント

かのん「うー、いろいろ渋滞してるー!」

後ろは後ろで「どうしたの、どうしたのー、どうしたのー?!」って騒がしくて好き。程よくわちゃわちゃしている感じがいいんですよね。




フタを開けてみればコメディ色が強めで(概ね、すみれのせいなのではという気はしますが)、新たに提示された情報も断片的なものが多く、「わかるようでわからないな?」感を覚える部分もあった第七話。次回ですべてにケリがつくこととなるのか、はたまた「無印」・「サンシャイン!!」に倣って第九話まで持ち越しとなるのか……。
いずれにせよ、次回を観ないことにはわからないことも多いですし、じっくり待つことにしましょうか。