ラブライブ!スーパースター!!第二話「スクールアイドル禁止!?」感想 ~今、こころが駆け出すんだ~

皆様、こんにちは。
暑い日が続いておりますが、進捗いかがですか。


ついに、「ラブライブ!スーパースター!!」のOP・EDが解禁されましたね。両曲とも良曲で、満足度も急上昇です。

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それにあわせて、OP曲の衣装も公開されました。
ターンしたときにふわりと真円状に広がるスカートが大変可愛らしいですね。

(わたしが知る限り)歴代「ラブライブ!」シリーズ衣装の中でもトップクラスで統一性の強いデザインがお出しされたことについては、驚きを隠せない部分もあります。かのん・可可ペアとすみれ・恋ペアについては、間違い探しレベルを通り越して、完全に同じデザインじゃないのかとも思えてきますね。


それでは、本編の詳しい感想をやっていきましょう。
※以下、画像はすべて「TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』第二話」からの引用です。



私……、歌えた!

第一話で、可可の後押しを受けてブレイクスルーを果たし、人前で再び歌うことが出来るようになったかのん。
その「勝利」体験は、彼女に変化をもたらし……、

かのん「カフェオレ 焼きりんご~♪」

極端が過ぎる。

冒頭のこれはアレだとして、「人前で歌えるようになった」という自信が、かのんの心にポジティブな変化をもたらしたのは確かな様子。スクールアイドルに「歌える場所」を見出したことによって、その活動自体にもより前向きになっているようですね。

とは言え、かのんたちを待ち受けているのは、けして順風満帆な道程ではないわけで……。

掴み取れ、ナンバーワン

恋「音楽科があるこの結ヶ丘は、少なくとも音楽に関してはどんな活動であっても他の学校より秀でていないと、この学校の価値が下がってしまいます。」

スクールアイドル部設立に「ぶっぶーですわ!」を突きつけられてしまったかのんと可可。いつの時代も、生徒会長の壁は厚い。

最初、わたしは劇場版「サンシャイン!!」で梨子が語っていた「スクールアイドルは誤解されやすい」というところに、その理由があるのではないかという気がしていたのですが……、

ラブライブ!スーパースター!!第一話「まだ名もないキモチ」感想 ~つまずきも羽根にして~ - メガネ(裏)

……うん、全然違いましたね。
音楽分野においては、他校に劣るわけにはいかない。そして、それはスクールアイドルも例外ではないと言う恋。第一話では、結ヶ丘にとって「音楽はとても大切なものである」と語り、「この街で一番の高校になる」という「必ずなしとげる義務」を持つ彼女にとって、そこはどうあっても譲れないところなのでしょう。


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気持ちはわからないでもありませんが、スクールアイドルとしての一歩を踏み出したばかりのふたりに「約束された勝利」を求めるスタンス、なかなか手厳しいところがありますね(かのんも「やってもないのに、そこまで……」と言っていたことですし)
それに、多くのフィクション作品って「過程を重視する」ところがあるじゃないですか。「ラブライブ!」シリーズにおいても、「廃校阻止の可否」や「『ラブライブ!』優勝」そのものではなく「それらを目指すにおいて穂乃果や千歌たちが何を得ていくのか」を描くのがメインとなっている部分があるかと思います。そして、「結果よりも過程」という考え方と、今回はっきりした恋のスタンスは、どうにもこうにも食い合わせが悪い(シナリオとしては意図的にやってることなのでしょうけど)。そこのすり合わせをどのようにしていくのか、今後が気になるところですね。

それはともかく、かのんと可可のふたりにはスクールアイドルとしての実績が皆無であり、恋の主張を覆せるほどの根拠も持ち合わせていないというのはまぎれもない事実。そこで、理事長から「課題」が出されることとなりました。その「課題」とは……、

千砂都「一位!?」


近日開催されるイベント「代々木スクールアイドルフェスティバル」(このイベント名称、なかなかニヤリとさせてくれますね)で一位になるべし、というものだったのです。


今回のこの展開を観たとき、率直な感想として出てきたのが「いいぞ、これは!」でした。
なにせ、今後の展開が読めないのがいい。さらなる「勝利」をその手に収めることで、かのんたちの可能性をこれでもかと示す。再びの「敗北」を経験させることで、かのんたちをさらなる試練のロードへと進ませる。あるいは、これらとは全く異なった展開が待ち受けているかもしれません。先述した通り、どのような展開に転がるとしてもストーリーが大きく動くこと間違いなしと言えます。
これからの展開、大いに期待出来ますね。

「あきらめないキモチ」

後半パートのキーワードとして出てきたのが「あきらめないキモチ」。
それがわかりやすく表れているのが、特訓シーンにおける可可の成長っぷりかと思います。

クソ雑魚体力を存分に発揮してしまい、最初のうちはランニングでもダンスレッスンでもついていくだけで精一杯だった可可でしたが……、

愚痴をこぼしながらも日々のレッスンをこなしていき、見る見るうちに体力向上。これこそ、まさに「あきらめないキモチ」。スクールアイドルが大好きだからこそなせるワザですね。しかし、短期間なのに伸び率すげえな。

そして、「あきらめないキモチ」の言葉を受け取ったかのんも曲作りを開始。寝食を惜しむほどの熱意を発揮し、曲を完成させるのです。

かのん「私ね、音楽科の受験に失敗したときに、何もかも終わったって思った。卒業式があって、春休みがあって、高校の入学式があっても、ずーっと終わったって思ってた」

おそらく、可可に出会う前のかのんだったら、「敗北」を味わいそれに囚われたままのかのんだったら、「あきらめないキモチ」という言葉はその心に届かなかったのではないでしょうか。

かのん「次の私が……、はじまった!」

しかし、今は違う。人前で歌うことが出来たという「勝利」体験がある。そして、背中を押してくれる仲間がいる。そんな思いが「あきらめないキモチ」へと繋がり、かのんを曲の完成へと導いたのだと、わたしは思うのです。
そして、曲を完成させたという事実もまた、彼女にとってはひとつの小さな「勝利」だったのではないでしょうか。

これは余談なのですが、可可作詞・かのん作曲というのは「サンシャイン!!」での千歌作詞・梨子作曲という役割を思い起こさせてニヤリと出来ますね。

ラブライブ!サンシャイン!!」における桜内梨子高海千歌の関係性に相似した部分も感じさせますね。

ラブライブ!スーパースター!!PV感想 ~はじまれ!新しい「ラブライブ!」~ - メガネ(裏)

こぼれ話

「頭のいい馬鹿」が唐 可可でやってくる

可可「あのこんちくしょー、許すまじ……!」

可可「部活動は常に、皆に平等であるべきです!」

絵面が馬鹿ですね……(特に二枚目が!)
可可の行動力については第一話ですでに触れられている部分ではあるのですが、今回に関しては割と斜め上に発揮されている感があったりなかったり。
見る角度によっては、「スクールアイドルをやるためだけに転校してきた桜坂・近江・ヴェルデのニジガクスクフェス組」や「どこでもかすみん」へのオマージュ要素とも捉えられなくもない……、いや、無理があるか。
それはともかく、アニメ化以前から示されていた「勉学優秀だがクソ雑魚体力の行動力お化け」という可可のパーソナリティを一話分できっちり収めて説明してくれるのは、なかなかウマいなと思えるところです。

前回にも増してセリフが少なかったんですが

すみれ「うわあ、おいしそー!」

やってることが竹下通り十往復。


まさか全部仕込むつもりか

前回に引き続き、グループ名決選投票にて最終候補となっていた「Linkle」の名前が、ここに。この後のシーンでは「Yunity」の名前も出ていましたね。

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今回のここ好きポイント

かのん「そもそも、そんな理由で他の部に行ったら、その部に失礼だし」

かのんの誠実さが垣間見えて好き。




今回の流れからすると、第三話は恒例とも言える「ファーストライブ」回となることでしょう。今後の展開を大きく左右する重要回として、期待が……、


お預け……! 圧倒的お預け……!